【福島】廃道・山王峠(国道121号線旧道)を散歩!

令和元年8月2日

福島県と栃木県の県境。ここ国道121号線、352号線、400号線の重複区間に今回散策する廃道がある。3つの国道が重複する区間は日本全国を見ても例は少ない。国道の標識が3つ重なる団子標識が見られるのもなかなかレアだということだ。現在の道はトンネルが通っているが、トンネルの無かった時代に通っていた道に行ってみることにしよう。

かなりノスタルジーな雰囲気を出す入り口。廃道への入り口は廃道の端っこの2箇所どちらともからも容易に入ることが可能だ。車両通行止としか書いていないので自信満々に入っていく。

今回は北側から入っていった。南側はチェーンの着脱場の脇になっている。まずはこんな道が続く。全体として勾配はそれほどきつくはない。

当時の舗装面が見えているところもあるが、完全に土に覆われてしまっている箇所もある。

土に覆われてしまったところは泥のようになっており、汚れてもいい靴が必要だ。今回は安全靴を履いてきたので特に問題はなく通過。

安全靴を履いてきたのは泥があるからではない。前情報として、ヒルがいること、また足を滑らせれば死んでもおかしくない土砂を越える必要があるとの情報を得ていたためだ。ヒルの侵入を許すことはなかったが、途中鹿に出くわした。廃道の上で、である。流石にびっくりした。鹿だと人間を恐れてすぐに逃げていったが、ヒグマとかであれば恐ろしい。そして問題の土砂だ。

遠目から見ればそれほど大したことはないように見えるのだが、結構滑りやすい平たい石が重なっている区間もあり、乗り越えるのに結構神経を要した。が、手を使うまでには至らなかった。

そして白地に青文字の古いタイプの看板。

うねうね標識。

そして途中に県境がある。こちらも白地に青文字の看板だ。後ろには注意を促す看板。「多」の異体字である「夛」が使われていた。

空き缶シリーズ。平成に入る頃には姿を消したプルタブ式の缶。やはり塗装のされた部分より、金属部が露出した底部分の錆の進行が早い。おかげで賞味期限が見えない。山王トンネルの開通が昭和55年であるため、既に廃道から40年が経過しようとしている。

となると、大胆に崩れ去ってしまった場所もある。

ガードレールの支柱の長さがよく分かる写真。

ここまで綺麗に支柱を残して崩れるなんてなかなかすごい。

栃木県側は最後、現道と並行するように走る。とはいっても、旧道側の方が5mほど高い位置にあるため、車で走っている分には旧道があることに全く気づけない。

栃木県側の入口には歩行者の歩行も禁止する看板が。あれ、まぁ福島側から入って来たしセーフでしょ・・・。

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