令和3年5月9日
万字線。それは昭和の末まで、北海道を走っていた路線だ。廃線から30年以上が経ち、かつての駅はほとんどが跡形もなく消えているが、ここ朝陽駅は鉄道公園として整備されている。
しかし、駅前の道は廃道になっており、ゲートが閉まっている。なのに、グーグルマップは何故かこの道を通させようとしてきて参った。道内を走っていると、廃道が目立つ。本州のそれよりも目立つ。それは、開拓の歴史とも関係がありそうだ。道道や市町村道から脇へ伸びる道は、脇へ伸びたと思ったら1mで藪の中に吸い込まれる道がごまんとある。それはおそらく、開拓時の区画の名残で、耕作放棄等によって使われたくなった袋地までの道を管理する権利も義理もないので葬り捨て去られた道であるのだ。
駅舎。
駅前。
ホーム側。
駅員室。
なんだかのんびりした時間が流れている、そんな空間だった。