令和5年8月26日
秋田県の山奥に、昭和38年まで材木を運搬するために軌道が通っていた。生保内林用手押軌道という名前だ。廃止されてから既に60年以上が経過しているが、その中に、ひときわ興味を引いた廃隧道があるので見に行ってきた。場所は、夏背温泉から北側に下る玉川沿いにある。
夏真っ盛りだったので、多少の苦労をしながらも、薮漕ぎは不要なので、どんどこ歩ける。
お目当ての隧道が見えてきた。最後、3mほどの崖をよじ登ると・・・。
おぉ!美しい。
この隧道の魅力は、柱状節理という、岩が柱上状にまっすぐに構成されており、それが坑口、天井、壁に至るまでにびっしりと詰まっているものだから、日常離れしたかっこいい姿を見られるのだ。
すごくない?
これが自然に形成されたものだなんて、にわかには信じがたい。
集合体恐怖症の人には若干厳しいかも?
柱状節理の一部は、自然とかけているらしく、破片が下に転がっていた。探索中に大地震が来たら、すぐにその場から離れるのがいいだろう。
帰りは、真上に7mほどの崖をよじ登っていく。
スニーカーで来るという大失態を犯したため、上るのにだいぶ苦労した。