令和3年9月25日
昭和62年廃線の幌内線。その主要駅としてあったのが三笠駅。太平洋戦争中の昭和19年に幌内太駅から改称された経緯を持つ。
ホームや跨線橋、車両がいくつも残されている。
跨線橋からの眺め。さながら現役の駅だ。
「1番線に列車がまります。」
こちらは6両編成の特急おおぞら。特急大空自体は、現在も札幌方面から釧路方面まで走っている。
道内では6両以上の列車は珍しいので、安置されている列車の方がその辺の現役列車よりも長い編成というなんだか面白い状況だ。
正面から。
斜め上から。実際に走っているようだ。
色づいてきた木々たちと。
JNRのマークと、幾重にも塗り重ねられた塗装が捲れていることに、現役列車でないことを勘づかせてしまう。
こちらは駅周辺の住宅地。のうち、無人となった住宅群。道内の炭鉱街は、無人地域となって住宅が取り壊され、森に帰っているところが多くある(三菱美唄炭鉱、鴻之舞炭鉱、雄別炭鉱、尺別炭鉱、浦幌炭鉱、・・・他にもいくつもある)。
ただ、三笠や夕張は、他の産業を持ったこともあり、閉山後も無人地域にはならずに現在も住民がいる。
しかし、それでも無人地域は出てきてしまうのが悲しいところである。これらの建物が取り壊されるかどうかは分からないが、ひょっとすると、半世紀後の廃墟マニア達垂涎の炭鉱住宅スポットになっているかもしれない。