【鹿児島】噴火で埋もれた鳥居、牛根麓稲荷神社の埋没鳥居!

令和6年5月25日

桜島の北東側の麓に、半分以上が地中に埋まった鳥居がある。大正3年の桜島噴火によって完全に地中に埋没してしまった鳥居を、上側だけ掘り起こした状態で残されているという。
細い道の先に駐車場があり、そこから5分ほど坂や階段をずんずん上がっていくと鳥居がある。名を、牛根麓(うしねふもと)稲荷神社という。
それがこちら。
おお、確かに埋まっている。鳥居の高さは3.7mあるが、それが全て埋まってしまうほどなので、想像を絶する火山灰だ。甚大な被害、と言っても想像ができない事態だったであろう。
鳥居は、真ん中で分断されている。鳥居の上側である笠は、半分ずつ造られている事が多く、力が加わると、このように真ん中で変形する事がある。長崎の原爆の爆風で、鳥居の半分が吹き飛ばされ、もう半分が残っている事例があるが、このことからも鳥居の構造が伝わる。
この鳥居は、一直線に分かれているようだ。鳥居によっては、昔よく見かけたギザギザの「工」の字(二画目が真っ直ぐではなくギザギザしてるやつ)みたいな形状をしているものもある。
桜島は活火山であり、小規模な噴火を日常的に繰り返している。大きな噴火だってまたあるかも知れない。この鳥居がずっと頭を出していられるかも、保証はない。
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