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令和6年8月27日、初商業誌「一人旅研究会 ノスタルジック写真集」がマール社から刊行されました!
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2年前、大学を出て栃木でひとり暮らしをすることになったので購入した車が三菱ランサーエボリューションⅦGT-A。家の中でも眺めたいと思って模型も買っていた。組み立てたはいいものの、ただあるだけじゃなんだかつまらないように感じ、「いつかは廃車っぽく加工してみよう」と思ってはや2年少々、そのまま放置をしていた。
2年以上も放置していただなんて、それこそまさしく廃車っぽくなっていくだけなのだが、重い腰を上げて加工をすることにした。組み立てた模型はもともと赤色であったが、自分の車のリアバンパーを塗装した際の塗料が残っていたので、それを塗布して、自分の車と同じパールシルバーにした。
多少のムラは気にしないでべっとりと厚塗りする。なぜならこれから汚し加工を散々にするし、ある程度厚塗りしておかないと、錆塗装の時に赤色が目立ってしまうためだ。
車両の汚し加工に使用するのはご覧の5色。タミヤのアクリル塗料を使用。
また、車だけでなく、地面を再現しようと考えたため、百円ショップで購入した土台(色紙飾り)と紙粘土を購入。また、アスファルトを表現するために60番の黒色の耐水やすりも用意した。
土台に木工用ボンドを塗り塗りして・・・。
茶色と白を混ぜた紙粘土を均一に盛る。均一にしすぎる必要はない。荒れた土地の上に車が捨てられているという状況を作り上げるためだ。
耐水や水利の60番をそのままアスファルトとして使用するには、ざらざらが大きすぎる。模型は1/24の大きさであるため、アスファルトのざらざらがそのスケールに合うくらいまでに、やすり同士を削り合わせて調整する。なかなかものすごい音がする。
そして適当な形に切り出してボンドで接着。所々細い切れ目を入れていのは、アルファルとの継ぎ目から映える雑草を表現するためだ。
次に舗装に白線を入れるためにマスキングをする。
田宮カラーのマットホワイトをムラをつけながら塗って、
少しくたびれた白線を表現。
また、舗装路以外は土であるため、入手した土を煮沸殺菌して
よく乾かし、
大きすぎる粒は排除し、
舗装部分を汚す!
そして水に溶かしたボンドを塗り、
紙粘土部分が隠れるように土をまぶす!
土をまぶした跡、さらに2階ボンド水を染み込ませて砂が落ちないよう煮てあげれば完璧だ。
お次は車を汚していく、デザインカッターでサビができそうなところの表塗装を捲り上げる。
車体の下側も錆びやすい。車の部位によって錆びる材質だったり違かったりするので注意。
サビの部分をハルレッドを爪楊枝で乗せてあげる。
こんな感じ。ところどろこ、ハルレッドに黒を少しだけ混ぜて塗ると、さらにリアル感が増す。
お次は割れた窓ガラスを再現。蜘蛛の巣を作る過程のように、最初に放射線を書いて
いい感じに傷をつける。この時、思ったよりもかなり深く傷をつけてあげないと、色を塗った時に傷が見えなくなってしまうので注意。
クリアブルーとクリアグリーンを混ぜて傷に染み込ませ、ガラス特有の色を表現。うん、なんか失敗だね。
後側。微妙だ・・・。
今度はパンクしたタイヤの表現。
この模型のタイヤはゴム製であったため、一部を四角くカッターで切り取ってあげて下準備は完了。
ホイルはウェザリングマスターでこれでもかというほど汚す。
スペアタイヤも含めて5本分汚しておく。とりあえず黒っぽくしておけばオーケー。鉄チンなら茶色にしておけばOK。
パンクを表現するためには田宮 エポキシパテを使用。
切り取ってできた外側のゴムをさらに外へひん剥かせて、
そこにパテを埋める。硬化後、底をやすりで平西、黒色で塗る。扁平率が高いタイヤの方が加工しやすい。このタイヤは扁平率が低くてゴムの部分が薄いため、実際にパンクしてもこんなに下側にゴムはたまらない。
小物の加工をする。今回登場する小物は、空き瓶、ビールケース、ドラム缶。
瓶はクリアオレンジとハルレッドを混ぜたものを塗って多少透明感を持たせてみた。
ビールケース。1/24のものは市販されていなかったため、ヤフオクで3Dプリンタにて作成されたものを落札して塗って使用。いい感じ。
ドラム缶は青に塗色した跡、錆色をつけて汚し加工を施した。
また、車体にはサビのところからクリアオレンジを重力に沿って下に流れるように塗り、さらに汚し加工をこれでもかというほどに行う。
錆が雨で流れた感じを表現してみた。
途中経過。こんな感じ。かなり異質な感じ。ただ、なんだかひねりが足りなような気がして、火で炙って歪ませることにしてみた。
チャッカマンで直炙りして
天井とかはいい感じにひしゃげた。ここまでなると、現実の車では再起不能だ。
地面に植物を生やす作業。今まで1/150でジオラマは作っていたが、1/24の知識がなかったため、どのようなものを使えばリアルな植物を表現できるか、かなり調べた。結果、ドライフラワーやプラッツの草むら、グリーンスタッフワールドやガーデンスタッフワールド製のものが簡単にリアルな植環境を表現できそうだという考えにたどり着いた。また、セリアのフィクモスシートが芝生の表現にとても使える。
セリアのグリーンモスシートとビールケースを配置。植物は基本ボンドで直付け。ボンドが光ってしまいそうなところはボンド水で。
毎日30分ずつ、地道に植樹していく。
肩、和巧の紙製の植物キットも使用した。安いのだが、塗って切り取って組み立ててが非常にめんどくさいので、自分にはあまり合わなかった。ちゃんと作れば、かなり精巧な表現ができると思う。
真ん中左にあるのは、パテを固めれ茶色に塗った、レンガを模したもの。車の右後ろはタイヤが外れた状態にして、じれんががジャッキの代わりになっている様を表現してみる。
空き瓶をいい感じに散らせた。
枯葉も所々散りばめて、だいぶ雰囲気が出てきた。
車には蔦を張らせた。和巧製のものを使用。
ドライフラワーはディープグリーン、フラットグリーンを混ぜて使用。
かなりわしゃわしゃ状態に。こんな感じで全体を草で覆わせ、完成。
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