令和元年5月8日
仙台市の太平洋側にある荒浜小学校。ここは平成23年の東日本大震災の際に津波の被害に遭い、2階まで浸水した。近隣住民は荒浜小学校を避難地として津波が到達する前に避難をしてきたという。廊下の向こうに見える海が荒れ狂った日、津波は街を飲み込んだ。
一階はご覧の有様だ。
一階は保健室や1年生の教室があったという。校舎の大部分が解放されており、津波の被害を大きく受けた1階の状況が一目で分かる。
取り付けられたのはかなり昔のことか。
屋上にも行くことができる。
今は向こうに綺麗な海が見える。手前の工事現場はかつては「全て」住宅地であった。ここには沢山の家が軒を連ねていたのだ。
学校の2階の欄干の曲がりようからも、津波を前にしてはどれほど人間が非力となってしまうのかが分かる。
教室。
学校全景。
4階は当時の教室がほとんどそのままに残されていたり、数多くの展示がなされていたりする。印象に残るのは、地震発生の14時46分から分刻みでここ荒浜小学校で何が起きていたのかを紹介している教室だ。動画でも同様の切り口で大震災を振り返るものはあるが、現地で、自分が立っているまさにこの場所で想像を絶する風景が窓の外にあったことを思うと、決して他人事ではなく、ここから自分も学ぶことはないものか、と危機感に襲われるのだ。