令和8年5月7日

海の上に、ぽつんと家が建っているらしい。最初に写真を見たとき、「何だこれは」と声が出た。

高知県西南部、波の穏やかな入り江に、その建物は建つ。真珠養殖が営んでいたらしく、その見回りや作業拠点として使われていたものと思われる。

それが、この建物。普通に一軒家なのだが、行く手段がない。海に浮かぶ廃屋という、他に例を見ないような意味不明さによだれが止まらない。

角度を変えると、海の透明さが分かる。そして、家の周りはだいぶ浅瀬のようだ。かつてここで、真珠の成長を見守る日常があったのだろうか。想像が膨らむ。

誰かの記憶が海の上にぽつんと残り続ける姿に、一種の郷愁を感じる。単なる珍スポットだけに留まらない、何かしらの感情を与えてくれた。