令和5年8月6日
初めてフォローしている方々との散策となった。ものすごい廃墟のサイトを運営されている方から、「富士山にある廃車を見に行かないか」とお声がけいただいて、もう一方含め3人で向かった。その廃車は、富士山の5合目にある。5合目といっても、登山ルートがいくつもあるので注意されたしだが、須走ルートの5合目に行けばよい。閑散期であれば、自家用車で5合目まで上がることができるのだが、廃シーズン期は、登山口からバスまたはタクシーで行くことになる。往復2000円ちょっと。
バス。午前9時の便だったので、今から上る登山客はいないためか、車内はガラガラ。かなりのうねうね道を上がりながら、高度2000mまで登っていく。
廃車の場所は、須走口5合目から、西に1km強で、須走まぼろしの滝を目指しつつ、滝手前の谷間からさらに西へ進路を変更し、荒野を進んでいくとたどり着けるという。
まずはまぼろしの滝を目指す。この時点で道は険しい。自分のペースを守らないと初心者はここで肩で息をするようになる(自分がその状態だった)。
進んでいくと、だんだんと緑がまばらになっていく。
そして、きりが深い。
写真では伝わりにくいが、こんな感じの谷間がいくつか姿を現すので、そのたびに、手を使いながら滑らないように越えていく。きりが深く、方向性がいまいちつかめないが、方位磁針があればよいだろう。探検心そいでしまうかもしれないが、形態の電波がつながっているという最強地帯なので、地図アプリを使いのが確実だ。
どんど個進んでいく。すると雨が降ってきた。
ので、近くの穴場で雨宿り。普段見なられている光景から賭けは奈良田空間での、岩場での雨宿り。冒険心くすぐられる。中々できない経験では?
雨がやんできたので、西進し、谷間を超えつつ歩いていくと、遠くに目指していた姿が!
おぉ!
かっこいい。車種はジープ製のグランドワゴニア。昭和末期頃のモデルだという。こんなところに車が放置されていることが驚きだが、かつては車やオフロードバイクで山頂まで行くことができたらしく、パワーのある車がどんどこ山頂を目指していたそうだ。いいなぁ。登山はしたくないけど富士山頂は行ってみたいから、文明の利器で山頂まで行ってみたいなぁ。
そんな時代に山頂を目指したはいいけども、この車は、途中で動けなくなってしまい放置され、ここに居座り続けている、というとこだろう。花もまばらに色のない世界で、ただ一人置かれている。きっと晴れだったら、色とりどりの世界なんだろうけど…。
タイヤは4輪ともホイールもろともどこかへ行っている。扉も、左ハンドルの運転席側が無くなっている。謎。
動けなくなってしまったとはいえ、今でも、山頂を目指したいと思い続けていそうだと感じさせてくれるほどの強そうなフォルムだ。
荷室。
運転席。
エンジンルーム。
もう走ることはない。しかし、植物が育ち肉環境下であるため、朽ちるのにも時間がかかることだろう。
付近には、何か。埋設線もあるのかな?
変圧器?電気室?何かの装置があった。
こんな感じで、足跡をつけながらいかないと、道に迷ったら、きり深い中では市に直結する。なるべく複数人で、あるいは晴れている日に行くと言い出そう。因みに、やや踏み固められた道が何となく続いている個所もあるので、それを探してそれをたどるのがお勧めかもしれない。帰り道はそちらを辿っていったが、何度も見失って、その度に、須走口の方角めがけて荒野を歩くことになった。