【北海道】夏の洞爺湖、有珠山噴火による廃墟群を散歩!

平成28年8月9日、再訪:令和4年5月5日、再再訪:令和5年6月4日

今回の目玉は洞爺湖近くにある廃墟群。平成12年の有珠山噴火によって付近の住民はこの地を捨てざるを得なくなった。現在、付近は遺構として管理され、間近に様々なものが見られる。

洞爺湖付近。天体のメソッドというアニメのモチーフになった場所であるらしい。奥に見える建物は浮御堂で、湖に浮いているかのような綺麗な場所であった。

夏は、湖付近で縁日と花火が開催されている。花火は船上から打ち上げる為、半球状をした珍しい形の花火を楽しむ事が出来る。

翌日、廃墟群を訪れた。道は整備されているので行きやすい。火砕流がかなりの高さまで積もってしまったらしい。

アパート最上階からは大きな木が茂っている。中はどういった構造になっているのだろう。本気を出せば入れるのだろうが、管理されている場所である為入る事は出来ない。いつ雨が降ったのだろうか、建物から水が滴り落ちていた。

アパート入口。植物にだいぶ侵食されている様子が伺える。自分の住んでいた家がこんな状態になってしまったら・・・と考えると悲しいものがある。そして付近の廃道。

道内の藻琴駅付近を思い出させる。

次は幼稚園跡。植物との見事な共存である。植物園をも凌駕する勢いだ。平成12年に廃園になったと考えると、自分よりも数年年上の方がここに通っていたと思われる。同世代である。そう考えると、複雑な思いを抱いた。

何故かZONEのsecret baseを思い出した。PVで使われていたのは動くボンネットバスだった様な気がするが・・・ZONEが北海道出身のメンバーで構成されているからであろうか・・・北海道出身のバンドといえば、whiteberry(北見出身)が有名だった。確かこの有珠山噴火の年だったであろうか、「夏祭り」が大ヒットた。昼ドラでsesaretbaseと夏祭りの2曲を聞いていた覚えがある。関係ないがwhiteberryのかくれんぼという曲が非常に好きだ。人生で好きな曲ベスト3に間違いなく入る。平成13年のポケモン映画の主題歌(サブ映画?の)になった曲なのだが、ノスタルジーを感じられる素晴らしい曲である。ZONE,whiteberry,SCANDALは高校時代好きな3大バンドだった。卒業後はボカロにハマり、そればかり聴いている。

昭和新山、地獄谷、たまには観光地にも訪れるのだ。


〜ここから再訪〜

6年ぶりにやってきた。前回やってきた時は楽しい楽しい大学に年生だったのが、もう社会人4年目になってしまっていた。改めて見ると、道路が隆起してこのような姿になるまでに、火山活動は大きな影響をもたらすのだと感じさせられる。
ここが50km /h道路だったとは到底思えない。
民家前に置かれたスポーツカー。前回見た時よりも明らかに劣化が進んでいる。フルバケシートにステアリングも変えられている。これは何の車種だ?
道路だったところが沼地化し、今やご覧の有様だ。
そして洞爺湖幼稚園跡の道南バス。
まるで砲撃を受けたかのような外壁。噴石のせいだ。
内部はご覧の有様。
遊具。落ちている岩が噴石。こんなのが上から落ちてきたらひとたまりもない。
もう1台の廃バス。いい天気だ。

そして松丘団地跡。
やはりこの部屋の中がどうなっているのか知りたい。だってこんなに立派な樹木、どうやって根っこ貼ってるのか知りたくならない?
部屋の内部。

土石流とかで1階はグチャグチャだ。

平成12年の噴火時点で、相当旧式だったであろう自販機。
廃墟越しの羊蹄山。
これは橋です。土石流で流れてきたのだ。それほどのパワーを、火山は持っているのだ。

~ここから再再訪~

初回訪問時に行ったレストラン、「望羊蹄」にて昼飯を食べた。道内は今、鳥インフルエンザ発生による空前絶後の卵不足に陥っており、札幌に住む自分は、ここ2ヶ月生卵に出会えていないほどだ。そんな時期ではあったが、とろーりたまごが美味しいオムライスを食した。写真は、こちらでいただいた天体のメソッドのクリアファイル。可愛い。
近くにあるバスターミナルにはパネル展示がされていた。
そしてまた、例の中が気になりすぎるアパート跡。
来月道外へ引っ越すことになったため、この景色を見られるのはもう無いかもしれない。
西山山麓河口側には、以前も紹介している、火山噴火によって沼地化した国道230号線があるのだが、沼の深さが訪問当時浅くなっており、今まで見たことがなかった白い廃車を見ることが出来た。
異様な光景だ。
白い車をドアップで。
荒んだ世界のワンシーンのようだ。
背後には、水没した家屋の後。水鏡が綺麗だ。
この車は今、何を思っているのだろう。
南側に来て洞爺湖幼稚園跡へ。あ、手前に写ってるのは廃車じゃなく愛車です。
そしてすかさず廃車。
廃バス。幼稚園の建物は、南側にやや傾いていた。今後着実に劣化が進んでいくが、火山噴火の悲惨さを訴える建物跡の使命は、これからもできるだけ永く続いてほしい。
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