【徳島】土讃線の秘境駅、坪尻駅を散策!

平成28年3月18日、再訪:令和6年2月26日

国内屈指の秘境駅、坪尻駅。駅舎には秘境駅をアピールする看板が取り付けられている。

改札付近からホームを望む。遠くは霧で覆われ、秘境駅感を高めてくれている。

駅前は当然未整備で、山にへばりつくように伸びる獣道しか存在しない。前日が雨ということもあり、ぬかるんでいたので細心の注意を払いながら上にある集落を目指した。

15分ほど登ると、獣道に突然舗装された道が横ぎる。どちらかに目指している集落があるのかと思い進んで行ったが、どうやら違うようだ。途中に夥しい数の幟を立てている神社(寺院?)があった。集落に行くにはひたすら獣道を登るしか術はなく、更に20分、状態の悪い道を登って行った。

こういった倒木区間は、大荷物を持った人にとっては大敵である。

片道50分掛けてようやく集落に到着した。お腹が減っていたが、商店はなく、途方にくれた。画像の坂はこの上なく滑りやすく、注意して降りたにも関わらず、一度尻餅をついてしまった。この集落のはずれは廃墟が建ち並んでいた。

途中にあった案内板。根元に置いてあっては見逃してしまうのではなかろうか。

秘境駅探訪恒例の駅ノート。

本当に人っ子一人いない、静寂に包まれた雰囲気の良い駅である。その昔はこの駅前にも商店が立ち並んでいたというが、藪に覆われ尽くされてしまった駅前に、本当にそんなスペースがあるのかと疑問を持つばかりだ。

駅舎にはこんな張り紙が。一通り読み終わった時、何故か目から汗が出ていた。今でもこの文章を読むとこみ上げてくるものがある。顔も名も知らない、歳もかけ離れている方が書いた文章であろうに。


~ここから再訪~

実に8年ぶりの訪問となった。まずは、上から坪尻駅を展望できる場所から。
おぉ、高い。
ずっと向こうのほうに小さく坪尻駅が見える。駅の周辺には何も見当たらない。これが駅なの、やっぱり秘境駅すぎてテンション上がる。
案内に従って…
このような道を下って行く。前回訪問時に通った道は、駅の反対側から続く道であり、そちらは数年前の豪雨で通行が難しくなっているらしい。
10分ほど下ると、家屋跡が見えた。前回来た時はこういった家屋が見当たらなかったので、「坪尻駅周辺に建物がどこに建っていたんだ?」と不思議に思っていたのだが、なるほど、駅舎の反対側にあったのか。
中は伽藍堂ながらも、残留物もわりかし残っていた。
そして駅。
ホームに向かうには、こちらの踏切を渡る。警鐘機はないので、列車が近づく音に聞き耳を立てて進まなければならない。ここは特急列車が見通しの悪いカーブの先から飛び出てくるので、気をつけないとマジで轢かれる。
8年ぶりの再会。
列車は1日3,4本。
普通列車以外は、上側の線路を通って駅を素通りするが、
坪尻駅に停車する列車は、一度踏切を越えてから、スイッチバック方式でホームに入線する。
駅ノート。下には過去のノートが相変わらず大量に置かれており、自分が書いたものも見つかった。嬉しい。
御手洗は使用不可だった。山奥だし、男性は困らない…かも…?
今朝泊まった川又屋旅館でいただいたお昼ご飯をもくもく食べた。次来る列車で、20歳だった頃の自分が降りてきそうな、きっとこれからもあまり変わらない光景に何処か安心感を覚えた。
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