【北海道】これぞ鄙び湯!濁川温泉 新栄館に入浴!

令和3年8月14日

イカめしで有名な北海道森町に濁川温泉郷があり、その中でも一際鄙び感を出しているのはここ新栄館。国内の鄙び湯の中でもトップクラスの鄙び具合だ。創業は明治33年で、120年以上の歴史がある。さて、噂に聞いていた鄙び湯を求め、中へと入ろう。

玄関を開けると柱に「御用の方はチャイムを鳴らしてください」と書かれているので、2回押すが反応はなく。奥の部屋からテレビの音がするものの、誰もいないようだ。

仕方がないので、宿主さんがどこにいるか探すため廊下をうろちょろ。明治に建てられたこの建物、多少の歪みを感じるが、このノスタルジックな廊下は現在の建築にはない暖かさがある。

奥に、完全に良心に任せるタイプの集金受けが。お代の四百円をそっと置いて、浴室に向かう。

浴室は・・・お、こっちだな。

てくてく。

ワクワク。脱衣場の扉を開けると女性の声がした。あれ?おかしいな。男湯はこっちですと案内表示にしたがってやって来たが、他に浴室は見当たらない。なので男湯はここで間違いないはずだ。

しょうがない。出てくるまで待ってるか。

20分ほど待ってみる。

萌えポイント発見。

1日2組限定で宿泊客を受け入れているらしい。

ノスタルジー。

調べるとここは混浴らしい。なかなか出てこないので、入ってしまうことに。日が暮れてしまう。

火を吹かずに未だ現役の古い扇風機。

いい味出している。「凾」の文字がポイント高い。

開けたらやはり女性が入っていたが、湯船が3つあって助かった。端の湯船に入り、目のやり場に困りながら浸かっていた。ようやく上がったので、入口で一緒に待っていた男性客と一緒に談笑しながら浸かる。

そして、その男性客と上がるタイミングを合わせて、写真撮影タイム。

人生について語り合いたくなる。

源泉は50度ほどありそうで、とても触れるものではない。蛇口があるので、それで加水して程よい温度にしてから入浴する。濁川温泉という文字がついているが、無色透明のお湯であった。一緒に撮影をした男性の他に、もう一人常連だというおじさんも入浴しに来たが、昔はもっと濁った色をしていたという。見知らぬ人同士3人で3つそれぞれの浴槽に入りながら他愛のない話をする入浴も、たまにはいいもんだ、と思った、鄙び湯への入浴であった。

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