【東京】露天風呂番付東の横綱を抱える東京の孤島、式根島!

平成30年12月21日~23日

22日から24日は3連休ということもあり、21日の晩も横浜は人で賑わっていた。今日はここ横浜港から伊豆諸島の式根島に向かう。

横浜の夜景。

さあ、船に乗って出発だ。横浜港23時30分初、式根島には翌9時5分に到着する。学割適用で片道4240円。

ベイブリッジを潜る。

横浜南部の工場地帯。光に照らされて美しい。

式根島は伊豆半島から南に数十kmの場所に位置し、隣に新島がある。式根島自体は小さく、自転車を借りれば1日で回ることが可能だ。しかし、島中は結構な勾配の坂道であるため、電動自転車を借りた方が無難だろう。さて、今日は島西部の配筋部コースを歩き、温泉に入ろうと思う。ただ、雲行きがあやしい、むしろ小雨が降っている。今日の予報は午後は雨が降り、途中4mm/hの強さにもなるようだ。本当は日程を変えようかとも悩んだが、今回を逃すと次チャンスがいつになるかわからなかったので、強行決行となった。あまり雨が強くならずに済めばいいのだが・・・。

神引展望台付近は、河口付近ということもあり、岩肌が露出している。神引展望台あたりまでは持っていた傘をさして歩けばなんら問題がなかったが、そこから島東部の地鉈温泉に向かう頃に雨が強くなり、温泉に入ろうとする頃には土砂降りになってしまった。地鉈温泉は露天風呂番付で東の張出横綱に選ばれるほどの素晴らしい場所であり、人工のものなど手すりしか存在しない。それゆえに着替えるにも屋根がなく、荷物が水浸しになってしまう。持ってきた大きなゴミ袋に入れて上着は守ったものの、カバンやパーカーが絞れるほどに水を含んでしまった。これでは温泉どころではない。眼鏡に水滴が当たって自転車をこぐのもままならない。調べてみると今この辺は20mm/hの土砂降りだ。ここまでひどくなるとは思っても見なかった。ずぶ濡れになってしまい、さすがにこのままでは風邪を引いてしまうので付近の屋内温泉に入浴した後、宿に早々と帰ることにした。雨がしのげる温泉に入れたはいいものの、その後先ほどビショビショになった服を再度吐くときは不快この上なかったのである。

もともと旅程に余裕がかなりあったので、今日いけなかった温泉を含めて明日3箇所の温泉に入れれば万事OKだったので、濡れた衣服を乾燥機にかけて干し、自分はもう一度シャワーを浴びてから颯爽とコタツの中に入り込んだ。商店でみかんを買ったので暖かくなったコタツにくるまりながらみかんを食べる。あぁ、幸せだ。さっさと寝て次の日に備えた。次の日、晴れてはいないが雨は引いている。さっさと入ってしまおう。眼下にある岩場が温泉の湧いている場所だ。

階段を降りていく。後ろを振り返ると結構降りってきたことが分かる。

崖に挟まれた場所をさらに下って行くと・・・

お待ちかねの地鉈温泉が視界に入る。源泉は鉄分が多く含まれ80度あり、赤くなっているところに入ることはできない。潮の満ち引きの関係で、海水が流れ込み、黄土色っぽくなっているところは適温で入ることができる。時間や天候によって入れる場所が変わってくる面白陰線だ、源泉は鉄の味が強く癖になる味だが、入浴に適している時箇所は海水の塩味と混ざり塩濃い味になる。

奥の方にも続いている。入り組んだ岩場と豊かな湯量が織りなすこの空間は、まさしく東京都の本気を見せつけられたようだ。

捨てられた道具達。

続いては同じく野天風呂、足付温泉。色からも分かる通り、行った時間帯は海の割合が高すぎて、冬に入浴するほどの湯温に全く達していなかった。

最後は松が下雅湯。足付温泉を気軽に楽しめる場所だ。ここは入りやすいように整備がされており、場所によって違う温度のお湯を楽しめる。

お湯がじゃばじゃば。激熱。

商店前の籠の中には猫が。因みにコンビニなどはなく、島だからか、東京23区内よりも物価は高い。これらは想定内であるが、売られているペットボトルの賞味期限が切れていたのにはさすがに驚かされた。

帰りの船に乗り込む。結局一瞬たりとも気持ちのいい晴れ間を望めなかったが、行きたいところには行くことができたので良しとしよう。

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