平成30年8月5日
常磐線の夜ノ森駅から浪江駅あたりは福島第一原子力発電所の付近のため、帰宅困難区域に指定され、外部の人間は立ち入り禁止になっている。その中でも唯一、国道4号線沿いは駐停車禁止であるものの通行が可能であったため、運転を任せて撮影した。
ガソリンスタンド。7年間閉鎖されているのでこの有様だ。
住宅前にはバリケードが張られている。
街全体がこのようになってしまっているのだから異様な光景だ。ここで生活をしたい人はいるであろうに、帰れないまま7年半という月日が流れてしまっている。あと何年すればここに再び人の営みが戻るかかは分からない。
ファミリーマート。商品は当時のままで、入口は割られてしまっている。店内への侵入動画が上がっているのを見たことがあるので、盗難被害も出ていることだろう。
帰宅困難地域を抜けると浪江駅がある。しかし、建物の数と人気のなさが釣り合わない。間違いなく建物の数の方が多いのだ。空き家がかなりできてしまっている感じを受けた。
放射線量が出ていた。街には繁華街も小さいながらも存在する。夜にお店が開いているかどうかは分からないが、やっていたとしても人口は激減しているようなので、お客さんの入りは震災前よりもガクッと減っていることだろう。
廃ホテル、廃病院だけにとどまらず、あらゆるものが自然と朽ち始めているようであった。
自動販売機も当時のまま。広告が色あせてしまっている。商品のラインナップも多少の古さを感じた。
実は本日が、学生最後の夏のメインイベントである、車で日本一周の初日であったのだ。中学1年の時から夢見ていた日本一周をとうとう実現できたのである。浪江にも、夏の訪れを感じる街並みは広がっていた。