令和3年6月26日
平成元年まで音威子府駅から南稚内まで走っていた天北線。音威子府と南稚内は今も宗谷本線の現役の駅である。音威子府駅から北に一駅目が、ここ上音威子府だ。
駅名標は有志によって綺麗にされている。夏はどうしても緑に囲まれてしまうが、駅名標は当時のデザインのものが復元されている。
あたりは何もなく、交通量がほとんどない国道がただ1本走るのみ。60年前は、1日の乗車人数が50人だったらしいが、かつてはこの付近にも家屋が並んでいたのであろう。現在、家らしいものをホームから確認することはできない。
駅への入口。「頑張れ宗谷線」の旗が立っていた。音威子府を含む名寄以北が廃線の危機に陥っているのだ。これから北海道の鉄道網はどのようになるのか。ただ静かに見守るしかないのだ。