【北海道】見どころ満載な羽幌炭鉱跡を散策!

令和3年6月26日、再訪:令和4年10月8日、再再訪:令和5年4月15日

3年前の夏に日本一周中にやって来た築別炭鉱。怖かったあの廃アパートにもう一度行ってみようということで、自宅のある札幌からは少々距離があるが、車を走らせて、ついでにこちらの羽幌炭鉱跡にもやって来た。

まずは築別炭鉱の近隣にある羽幌炭鉱の貯炭場跡に寄ってみた。

 

詳しく書くと、この辺一帯は羽幌町内にあり、周辺にある炭鉱をまとめて羽幌炭鉱といい、その中で築別、上羽幌、羽幌の3つに分かれている。

 

壁に書かれた数字。

小窓の向こうに見える緑。

ただならぬ雰囲気は垂涎もの。

壁の一部は土圧によってか、ここまで変形してしまっている。決して安全な状況ではない。

このさらに山側に、立坑もあるようだが、単独ではちょっと怖いので、今回はやめておく。

骨になった何か。


〜ここから再再訪〜

これだ大きな竪坑がそのままに残されているのは、全国でも数少ない。興奮する。
分かりづらいが、窓の奥に巻上機が見える。
さて、中に入ってみよう。
ここは何だ…半地下で水浸しだ…引き返そう。
とりあえず、先ほど空から見た竪坑の一階部分を探索する。
ここから鉱夫が坑道へ落下していった。
天を仰ぐ。
中は薄暗い。というか、日没の時間帯にやって来たのでそもそも光量が足りない。適宜ストロボを炊きながらの撮影となるが、いかにもストロボを使ったような写真も避けたいので難しい。
ヘルメットや蓄電池が並んで置かれていた棚であろうか。棚には個人名が記載されていた。
何やら不気味な空間だ。
奥には浴場跡が。昭和45年に稼働停止しており、それから半世紀余りが経過している。浴場の作りとしては、時代相応の平均的なデザイン。
この階段を使えば巻き上げ機のある回まで登ることができるが、朽ちていて大変危険なため、登ってはいない。
竪坑を後にする。
こちらは事務所跡。複雑怪奇な構造をしており、見るものを魅了させる。
本当にこれが事務所か?!
4階建てになっているが、コンクリートの劣化がひどく、どこまで足を踏み入れて良いのか戸惑う。
本当にこれが事務所か?!(2回目)
美しすぎる…!今まで見て来た廃墟の中でもかなり上位に食い込む程の魅力…!
小階段がアクセント。
深い。地階も含めて五階層からなる。
入り組む階段。
まだ丈夫そうだ。
あの階段を登る勇気は出なかった。でも、美しい。
もっと広角で撮りたくなる空間。フルサイズカメラが欲しい…。
壁が崩落し、一部、瓦礫が鉄筋に絡まって浮いている。
何とも不思議な光景だ。
とてもお気に入りの場所になった。カメラを変えたらまた行きたい。

~ここから再再訪~

12月にフルサイズのカメラに変えたので、有言実行、またやってきた。前回の反省から、今度は日中の訪問。緑がない分、外観を眺めることができた。

そして内部へ。

魚眼レンズで全体を広く撮る。この、色んな高さでコンクリートの柱や梁が縦横に張り巡らされている感じが良い。

一階の部屋。棚は全体的に歪んでいる。

残留物は、ほぼない。

荒らされているわけでもなく、閉業から半世紀以上という年月が、自然に物物を朽ちさせている。

瓶。

2階。

有名な詩を見てきた。羽幌という、小さな港町で詠まれた詩。なんとも感慨深いものがある。

その手前には、かつて誰かが休んでいた形跡。

牛乳便も。

神棚は、当然誰にも管理されていない様子である。

2階から、コンクリート剥き出し部分を眺める。

やはりこの立体感は、目を見張るものがある。

欲を言えばもっと緑のある時期が良いが、転勤族な故、夏まで北海道に居られるかは分からない。

3階。

事務室があった。

机以外の残留物は特段ない。これもそう遠くない未来に、崩れ朽ちゆくのだろう。

階段。踊り場のコンクリートの厚さが心許ない。

手摺もないし、コンクリートも不安だし、ビクビクしながら階段を登った。

屋上。

本当に美しい空間だ。

付近には北辰中学校跡や、

旭ヶ丘小学校跡前を通る道路の向かい側に浴場跡が確認された。

浴槽以外の痕跡はない。夏には茂みに隠れて見つけるのは困難だろう。

浴場の向かいには、炭鉱住宅跡が10棟ほど見つけられるが、どれも屋根は崩れ落ち、コンクリート遺跡のようになっているだけだ。純粋な廃墟を求める人からすると、とうの昔に旬が過ぎた物件である。

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