【北海道】炭鉱廃墟がいくつも眠る国内屈指の廃炭鉱、築別炭鉱を散策!

平成30年8月14日、再訪:令和3年6月26日、再再訪:令和4年10月8日

車で近づける廃墟が建ち並ぶ築別炭鉱。鉱業所以外にも街に残された様々なものを見学することができる。道は幾つか分岐があるのだが、雨などで通行止の道が相次いでいた。築別炭鉱に行くには関係がないから安心して進める。

ここで鉱石を掘っていたのであろうか。会社名まではわからなかったが、炭鉱にまつわる施設であったことは間違いない。

こちらは病院跡。立入禁止になっていた。

通り沿いから側道に入って橋を渡ってすぐに見えてくるのが廃アパート群。建築後の1年後には閉山してしまったので、ここに住民が住んでいたのはとんでもなく短い期間だったらしい。付近の看板に書いてあった。そう、ここには幾つか看板が建てられていて、市町村側から見学オーケーな感じにしているのだ。ただ、付近に太陽小学校という廃墟マニアの中では有名なドーム型の体育館を持つ小学校があったのだがこちらは立入禁止になっており、しかも最近雪の重みでドームが崩壊してしまったらしい。こうやって一つずつ、国内の有名な廃墟は消えていくのである。廃墟というのは永遠ではない。絶えず崩れていくのだ。だから写真集を見て満足するだけではなく、その空間の一瞬一瞬を、見たいという気持ちに駆られるのだ。

少しお邪魔してみる。とんでもなくフリーなアパートだ。おそらく最上階まで、すべての部屋がフリーになっていると思われる。しかし当方一人だし、普通にすっごく怖いのですぐに引き返した。

そりゃこんな異様な雰囲気を放っているアパートだもの。入る前から引き返したくなりますよ。こういうところを、しかも夜にずかずか入っていける人もいるけど、「怖さ」を感じる神経はその人についているのだろうか・・・?

多分この窓の向こうにも入れるはずだ。自由に立ち入れる炭鉱跡のアパートといえば、東北にも一つ大きいのがあった気がする・・・。気になる方は調べてみるべし。そちらは視界が開けているので、ここほど陰湿な雰囲気は漂ってはいなさそうですよ。


〜ここから再訪〜

アパートであるが、残念ながらロープが張られて立入禁止になっていた。流石にリスクを冒して侵入するのは気がひけるので、残念ながらアパートは断念。しかし、まだこのすぐ先に建っているはずだ。

煙突とエボちゃん。

ホッパー跡。

ここの緑も素晴らしい。

しばしこの緑に魅了されるとしよう・・・。

朽ちかけているトラック。


〜ここから再再訪〜

またまたやって来た。今回はドローンを引っさげて。というのも、築別炭鉱の航空写真を見たら、ホッパー跡の背後に沈殿槽や諸々が緑に埋まっているではないか!そんなんもう、見に行くに決まってますやん。
とはいえ、ホッパーから沈殿層までの高低差はそれなりにあり、藪漕ぎ必須で熊が怖いので、あくまでも空からの接近とした。
人間の視点からは見ることができない景色を見せてくれるドローンは、非常に楽しい。
こちらが道路からは見えない、ホッパーの奥にあったコンクリート廃墟群。左下の丸いのは沈殿槽。
ホッパーと。
ホッパーを真上から見る。もともとはコンクリート構造物の上に木造なりの建屋が存在し、精製された石炭をここまで運んでトロッコに積んで鉱山外へ搬出していた。
そんな役割を担ったホッパー跡も、今となっては自分のようなマニアックな奴のよだれの餌食になるのみだ。
病院跡。最早見所はない。
そして、前回立入禁止のロープが張られていたアパートにつながる橋が、車両通行止に切り替わっていたので、近くまで行ってみることにした。
やはりこの荒廃感は見るものを圧倒させる。
庇が落ちかかっている。
入口。
一階。
上へと上がる。
アパートは4階建てだ。4棟残っており、一棟につき24部屋あるので、全部で100部屋近くもある。
薄暗い空間。今でもよく見るアパートの光景だが、光らない電飾にサビが回った扉に、ここが廃墟だと知らされる。
郵便受け。
残留物のある部屋は殆どない。時間の関係上全ての部屋を見たわけではないが、残留物らしい残留物があったのはこの一部屋のみ。
国鉄時代の時刻表。
チラシ。
トヨタスプリンターの広告。
位置がずれた便器。ほとんどの便器が取り外されている中、たまに便器の形を保った部屋もあった。
残留物のある部屋。
足踏み式ミシンがある。
何故この部屋だけ残留物があるのかは分からない。ただ、心地よい色をしていることだけは、本能で感じられた。
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