【青森】令和に残る超絶鄙び駅、津軽五所川原駅!

令和4年4月30日

青森県には前々から訪れてみたいと思う駅が1つあった。津軽鉄道の末端駅、津軽五所川原駅だ。
自分が尊敬している町歩き系の有名なTwitterアカウントの方々ほぼ全員が訪れているのではないかとも思うほどに、 日本全国の中でも一際鄙びた駅なのだ。 まず、駅前にあるバス乗り場の建物からして、ただのつまらない駅とは一線を隠していることがひしひしと伝わる。
いわゆる秘境駅ではなく、鄙び駅のジャンルに入る。 駅の周りには先程の写真からご覧いただいているように、令和どころか平成感をまとっている建物は何一つない。
津軽鉄道の社屋に至ってはご覧のように昭和も昭和すぎる雰囲気だ。 東京の献身的な高層ビルで働く姿もかっこいいのかもしれないが、このような一際鄙びた建物の中で働くのもまた一興だろう。
駅前の接骨院は倒産してしまったのか・・・?
さて 駅の内部を見学しよう。180円の入場券を待合室にある窓口で購入し、ホームへと向かう。ホームはJR線と 共有になっており、津軽鉄道様の入場券 では、一番奥の3番線ホームにしか降り立つことができない。特段JRの方を見学したいと言うわけではないので、津軽鉄道の入場券のみで十二分だ。ちなみに入場券は今時珍しく硬券になっており、その硬券だけでも180円の価値はあると思う。
ホームへの階段を降りる。
ホーム。
左奥には気になりすぎる廃列車が置かれている。
何十年も放置されているのか、車体はことごとくサビており、 鉄板の一部はすでに貫通するほどまでに痛んでいる。
放置されている車両は1両だけでは無い。 ご覧のように何両もあるのだ。
ただ、これらの車両がすべて廃車両なのかというとそれは不明だ。
しかしこの車両に限っては確実に廃車と言える。
こちらはサビによって相当に鉄板が凸凹しているが・・・
行き先板が掲げられているため、現役かもしれない。というか普通に考えて、現役のホームに廃車が入線しているはずないか。
…というかめちゃくちゃノスタルジックだな・・・。
中を覗くと、木造の列車でありまだきれいな状態で残されていることがわかる。
こちらはストーブ列車。冬季中、 極寒の中を走る靴用のストーブ列車が有名である。詳細はよく知らないが、この車両がそのストーブ列車なのかもしれない。いや、上記のホーム入線している車両なのだから、普通に考えればこれがそのストーブ列車のはずである。 それほどまでに鄙びすぎていて、ドストライクな駅、ということだ。
機関区。
そしてこの駅の萌えポイントは ホームだけでなく、時刻表にもある。
待合室内。
ホームへ抜ける扉の上には今時珍しい内照式の手書きの時刻表がある。復刻版ではなく、 現役の時刻表だと言うのだから驚きだ。その証拠に、右下に令和2年11月1日快晴の文字が入っている。冬季はストーブ列車、夏は風鈴列車、秋は鈴虫列車が走っているらしい。
駅向かいに建っているバス乗り場に掲げられている時刻表も同じく内照式だ。どうあがいても昭和全開なのに、イオンモールと言う文字がギャップすぎる。
そしてバス乗り場の端には昔ながらのお手頃価格なお蕎麦屋さんがある。
山菜そばを食した。360円。
とっても鄙びたとっても良い駅が青森県にある。鄙び系の街歩きが好きな人になら間違いなくお勧めできる空間だ。

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