令和元年9月25日
栃木県大田原市の国道461号線、茨城県との境に境明神峠(さかいのみょうじんとうげ)がある。ここは平成11年に現在の隧道が開通する前までは脇道の旧道が本線であった。隧道開通後も何年かは車両の通行も可能であったらしいが、旧道部分に民家があるわけではなく、管理をするのも負担になるのだろう、現在は車両通行止めとなっている。さて、入口に車を駐めて出発だ。
今回の旧道は、廃道散策のHP等で知ったわけではなく、単にドライブをしていたら、通っている隧道の脇に沿うようにうねり道が通っているのが確認できたので、これは旧道に違いない、歩いてみよう、となったのである。平成19年の古いナビを使っているため、いまだにナビ上では通れる道として認識されているのだ。簡単に廃道を見つけることができる。古いナビの唯一の利点だ。
さて、画像は目一杯明るく編集しているが既に日が暮れ始めている。今回の旧道は一kmちょっとなのでそれほど時間はかからないはずだが、それでも暗くなりすぎてはまずい。多少急がねば。
下に現在の隧道が確認できた。
なぜか入口付近の街灯が一つだけ点灯していたが、それ以降の街灯は点いていない。
180度カーブ。これがあるために隧道を通したのだろう。結構飛ばしやすい道が続く中でこの箇所が突然姿を現せば、多くの車がガードレールに突き刺さっていたに違いない。
言わんこっちゃない。だんだん暗くなってきた。
怖いぃ。
急がねば。獣に見つかって食べられてしまう。
せめて電灯が点いていれば・・・。廃道だから贅沢は言えない。
かなり暗くなってしまったが、なんとがもう一方の出口にたどり着くことができた。
隧道には広い歩道が整備されているため、帰りはこちらを使う。暗すぎて、流石に今歩いた廃道をたどって帰ろうとは思えない。
白色LEDガ多くなっている中で、だんだんとレアになってきた橙色の灯管。
全ての文字がこの字体の世界に一度行ってみたい。
道の両端は各1mほど雑草に蝕まれているが、全体的に荒廃感は少なく初めて廃道を歩く人にとってはちょうど良い距離感であるし、オススメの場所だ。昼に行けばの話であるが。