令和2年3月20日
突然ですが、僕は今日本のどこかにいます。山陰線です。JR乗車率99パーセントを目指す旅の最中で、今回お5日間の旅で博多南線、木次線、小坂東線、加古川線、東西線の乗り潰しを行う。山陰の海は和やかであった。絵になる。同乗している何人かの人はこの美しい車窓が日常なのであろう、景色には目をくれずに視線は携帯電話の画面を向いていた。
そしていつの間にか列車は自分だけを乗せていた。
縁の黒ずみさえも、一人旅は、鈍行旅は、旅愁を抱くのだ。
さて、エモい気分になりつつ宍道湖の近い宍道駅にて下車。木次線の乗り潰しを行うのだが、次の木次線の列車まで時間があるので隣の南宍道駅まで歩くことにした。距離にして4km弱。途中どこかでお昼ご飯を食べつつ向かうこととしよう。
線路沿いを歩いていく。今回の旅ではまだ雨どころは曇りにも遭遇をしていない。 ワクワクは止まれない。
木造の廃校もあった。結構な住宅街の中にある木造の学校は自分の持っているイメージと多少異なる。木造校舎は山奥にあるイメージだ。しかしながら、学校の校舎というものは、昔に遡ればどんなに都会であったとしても木造の校舎なはずであるから、この校舎は街中にあるにも関わらず、壊されずに建ち続けているという丈夫で立派な校舎である証なのだ。
踏切の数は少ないが、こういった住民独自用の小道があったりして、それを防止する看板がいくつも立っていた。確かに線路をまたぐのに踏切まで行くのは億劫だものなぁ。
歩いた道をアニメ風に。
住宅街を過ぎると、のどかな一本道となる。
色褪せた注意標識。
次の南宍道駅は近づいてきた。秘境駅ということもあり、周辺もなんだか良い雰囲気だ。
南宍道駅前に到着した。この非常に細い道が駅へと続く唯一も道だ。素晴らしい。