【山梨】鄙びた温泉街、下部温泉街を散策!

令和4年7月15日

山梨県身延町にある下部(しもべ)温泉。身延船の下部温泉駅から東に伸びる一本道を進むとたどり着く。なかなかの鄙び具合のこの温泉街をしばし散策した。
一本道なので、道に迷うことは皆無。時折車が行き交うが、大きなホテルは駅付近にあるため、こちら川に大きな駐車場を持つような旅館はなく、交通量は決して多くない。
温泉街中心部。いくつかのお店が並ぶが、既に廃業しているところも目立つ。
おそらく現在営業している多くのお店の店員は還暦を過ぎていることだろう。そうなると後継者がいないと、跡数十年もすれば店を閉まってしまうことだろう。既にそのような流れは全国の温泉街で出てきており、下部温泉も例外とは思えない。半世紀後の日本の温泉街はどうなってしまうのだろう。
相模屋は現役のホテル。
猫がいた。とても人懐っこかった。
温泉街の後半にさしかかったあたりで、温泉街と並行して走る下部川を越える橋が架かっている。この橋を越えた先にある木造3階建ての美しい旅館があるのだが、残念ながら数年前に廃業してしまった。泊まりたかった。
上流側には現役の湯本ホテル。
屋根の色が可愛い。
廃業した旅館の奥には「源泉館」がある(現役)。この至近に、気になる鳥居があった。
源泉館。
温泉街に突如現れるこの鳥居、存在感を放っている。気になるので行ってみよう。
鳥居脇には鄙びた構えの温泉旅館。
鳥居を潜ると何ら建物の間を歩くことになり・・・
石段が姿を表す。付近にはひぐらしが鳴いており、雰囲気抜群だ。
緑が美しい。その中に点々と立つ赤い灯籠もまた美しい。
熊野神社、という。決して大きくはない。が、時代の経過を感じる「s」の文字が入った文章が書かれていた。
一番好きな蝉は、断トツでひぐらしだ。あの物悲しいメロディをなぜ虫が奏でられるのか。あの音色が広がる空間にいると、無条件で心が満たされる。
そして投宿。
良い。
おやすみなさい。
残念ながら晴れを拝むことはできなかったが、下部温泉を楽しむことができた。楽しかった。
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