令和5年8月5日
東京のど真ん中に、緑にのまれつつある線路跡があるらしい。正確には、廃線ではなく休止線であるが、今後活用がされるかもしれず、今の光景を望める時間はそう長く残されていないかもしれないので、見に行った。存在は5年ほど前から知っていたが、ようやくの訪問となった。
その線路が見られるのは、首都高湾岸線の上を通る都道316号線、大井北部陸橋だ。4分ほど歩いた場所にある八潮北公園のコインパーキングに車を置いていった。
陸橋から見られるのがこちら。鉄橋部分は植物は生えていないものの、奥の盛土区間はもくもくと木々が生い茂っている。昔、ここを大汐線が走っていた。平成10年までのことである。最近まで走っていたのに名前を聞いたことがない、と思われる都民もいるかもしれない。それもそのはず。こちらは東海道貨物線であり、旅客を扱っていた線路ではない。名の通り、大井と汐留を結んでいた。
青空と東京と休止線。めっちゃいい色していた。
地価が馬鹿高い東京でこのような空間を放置しているとは、すごい土地の使い方である。しかし今後、活用されそうだとの声がある。気になる方は、早めに行くのがいいかもしれない。