【神奈川】真鶴の廃線(東海道旧線)を散歩!

平成29年9月2日

昭和47年まで、東海道線の真鶴駅〜湯河原駅の一部分は今とは違う場所を走っていた。今回は昔電車が走っていた線路跡を歩きに行った。

松本農園という農園があり、入口に大きめの待避所があった為、底に車を置いて探索に出かけた。

先人のブログでは、松本農園から400mのところに、案内看板とともに小屋が建っていると写真付きで紹介されていた。その小屋を探すにもなかなか見当たらない。ヒントとして、ハエ叩きの様な電柱があること、運搬用の細いレールがあることだったのだが、見つけ出すのに苦労した。結果から書くと、その小屋はどうやら取り壊されてしまったらしく、案内看板は少しずれた場所に設置し直されていた。右の画像が、以前小屋が建っていたであろう空間。松本農園付近から北に延びる小道に400mほど進んだところにある。

子の場所が見つかれば第一関門はクリア。脇に延びる未舗装の道を歩いていく。

あった、ハエ叩きの様な電柱。勿論今は使われていない。

そせてこれが運搬用のレールである。レールといっても、運搬具は小さなカゴの様なもので、子の大きさのもので十分なものであったらしい。

そのまま進むと竹林に入る。ここが第2の関門だ。虫除けをして、長袖長ズボンで挑まないと夏場は大変なことになる。しっかりとした対策を。竹藪をかき分け、蜘蛛の巣を取り払いながら、レールに沿って進んでいく。しかし、途中でレールは大きく左にカーブするところがあると思う。その先に進んでも詰む。この、「レールがカーブするところ」を見極めるのが第三の関門。子の関門さえクリア出来ば、あとは身につけている靴屋服が汚れるだけで、なんとか廃線跡ま

レールが曲がっている辺りを見渡してほしい。竹にピンクの印が付いていると思う。それに正直に誘導され歩いていけば到着だ。先人の偉大なる功績だ。

そして廃線が姿を現す。

トンネル内部。

この電灯が使われなくなって半世紀が過ぎようとしている。

歩けるトンネルは全部で3つ。次のトンネルへ向かう。

二つ目のトンネル。先ほどよりも短い。

何故か一つだけグラフィティが。

いい具合に自然に溶け込んできている。人工のものは、やがていつか自然に飲み込まれる。

二つ目のトンネルを抜けると右側に海。同じ角度からこの相模湾を見た人は、45歳未満であれば、ほとんど居ない。

ここを列車が通っていたのだ。

廃なところ恒例の、「昔の缶」。

いよいよ最後のトンネル。

なんということでしょう。トンネルなのに明るいのだ。ここは「海の見えるトンネル」と呼ばれていたらしく、海側の壁の一部が切り抜かれ、そこから海を眺めることが出来るのだ。

こんな風に。

お洒落だ。ここがトンネルの中とは思えない。

ほほ〜ん。

一続きのトンネルの後半はラーメン構造の作りになっている。この薄暗さは最高だ、溜まらない。どこか異空間に連れて行ってくれそうな雰囲気だ。

しっかりと光を取り入れようとする努力がうかがえるが、茂みが光の入りをいい具合に絞っている。

かっこいい。

竹藪から出てきたところに戻った。トンネルの向こうを背景に写真を撮ると雰囲気抜群。入口のところに人を立てて撮影すればシルエットになって良いかも知れない。巷でよく聞く「インスタ映え」とはこのことかも知れない。こんなマニアックな写真撮ったとこで、普通の人には何も響かなそうなのがこの趣味の辛いところ。少しでも共感する人とは、「お、この人とならうまく付き合っていけそうだな」と初対面の人を見極める(?)際の一つの指標だ。

うう〜ん、良い。

廃線から見て、竹藪のどこから自分が出てきたのか、正直分からなくなると思う。出られずに餓死コースだ。しかし安心してほしい。しっかりと竹にピンクの印が描かれているのでそちらに従おう。この印をつけてくれた方には頭が上がらない。

行きに通った部分を逆に辿る。

レールの曲がる場所はここだよ!見逃さない様に!

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