平成30年8月11日
駅名に「旧」とあるのは廃止したことを示すのではなく、現役時代から駅名が「旧」白滝駅だった、なかなか珍しい名前の駅だ。が、残念ながら現実には廃止されてしまっているため、題名には「跡」を付した。線路の向こうには現役の白滝駅がある。
線路が完全に地域を分断している形になっており、ホームの向こうの駅舎がない方に行くには踏切が現れるまでしばらく歩かなければならない。駅の向こう側は廃屋が建ち並ぶだけで、停車駅から引退してしまった理由がなんとなくわかる気がする。
夜になった付近。いくつもの夜の赤い矢印は神々しく見えて好きだ。平成13年まではこの付近、「奥白滝」「上白滝」「白滝」「旧白滝」「下白滝」と5つもの「白滝」が入る駅が並んでいたのだが、平成末期までに白滝駅を除く4駅が廃止となり、かつて「白滝シリーズ」として愛された区間はついにシリーズとしてすら成り立たなくなってしまった。それほどまでに、鉄道駅の廃止が進んできている。