令和3年4月24日
支笏湖の南側には湖を拝める場所は少ないものの、ある一箇所、興味深い場所がある。それは、紋別川という水のない沢にある苔の回廊というところだ。
紋別川よりも東側に車を1台だけ頭を突っ込ませられるスペースがあるので、そこに車を駐めてこの林道に入っていこう。
先に言っておくが、この林道ただまっすぐ歩いただけでは道を間違えてしまっているので要注意だ。ゲートをくぐって50メートルほど進んだ先に右手に分かれる道があるためそちらを進むのが正しいルートだ。自分の場合この時点が気がつかなかったため、そのまま林道を進んでいった。
倒木等が多く、くぐったり乗り越えたりと大忙しな山登りだった。今まで北海道の山奥を歩くという経験がなかったため、今回、初めて熊鈴を付けての探索となった。
さて、GPS表示すると苔の回廊がある場所と自分のいる位置がおおよそ似たところにいるが、どうも景色が違う。20分ほど登ってきたが、ようやくここで道を間違えていることに気がついた。安全に行くのであれば、橋のところまで一旦戻りり、再度山を登るのが正解なのであるが、横着していたことと、道本外れていたとは言え、距離的にそれほど離れちゃいなかったため森の中を薮漕ぎして元の道に復帰することを試みた。しかし、道一本だけ間違ってるとは言え、もう一つの正しい道は沢だ。つまり、それ相応の高低差が生じていた。写真がその高低差である。藪漕ぎをしてようやく見つけた元ルートを初めて確認した時は、完全な崖の下に見ており、これでは下りられないと、少し来た道を戻って、斜面が少し緩やかなところで、木の根を掴みながらおりていくことにした。ちょうど写真の箇所を降りた。写真では伝わらないであろうが、結構怖かった。降りるのはよいよい、登るのは怖い、だ。
下りた先はひんやりとしており、4月も下旬だというのに雪がまだ残っていた。
ようやく復帰した道を先へ少し進むと、これが苔の回廊だと一眼でわかる景色に出くわした。
おお、なかなか綺麗だ。周囲よりも気温が数度違うので、夏に来たら良い涼み場所となるのだろう。
帰り道。沢の方は殆ど勾配がなく、とても歩きやすかった。自分が道一本間違えてアホみたいに山を登っていたが、正しい道を進めば息をあげることもないであろう。下調べが不十分なまま来てしまったことを少しだけ反省した。