平成28年9月4日
昭和末期、日本がバブルでイケイケだった時、この付近は「高原の原宿」と呼ばれていた。若い子達が沢山集まり賑わっていたという。今では年齢層の全く違う人達が全く違う目的(登山)のために利用する駅となってしまった・・・
廃墟はもちろん、売地も目立った。
壁がほとんど剥げて見るも無残な姿を晒している。解体するためににパイプを組んだのであろうが、パイプは完全に錆びついてしまっていて解体する気は感じられない。
非常にメルヘンチックな建物が多く建っている。バブル期に若い女性が集まっていたというが、ブームは過ぎ去り、今では時間に置き去りにされた過去の遺構と化してしまっている。メルヘンチックな建物の8割以上は廃墟となっており、イケイケドンドンな日本の当時の勢いが思い出されるのと、雨空模様も相まって今の姿のギャップに胸が熱くなった。かつてはここに人が集まって、ソフトクリームを買うにも1時間待ったりしていたらしい。が、今はただ朽ちゆく日をひっそりと待っているようだった。しかし、手入れのされている建物もあり、再び輝く日を待っているのである。ただただその日を願うばかりであるが、いつになるであろうか。
こんな電灯を遊園地でなく街中で見かけるとは流石清里と言わざるを得ない。今はすっかり荒れてしまっているが、在りし日は賑やかなこの地を明るく照らしていたのだろう。