令和3年5月2日
大正13年から昭和60年まで、北海道北東部にある美幌から北見相生駅までを結ぶ相生線という路線があった。美幌駅は現在も石北本線の駅として存在している。
相生駅の終着駅、北見相生駅は開業当初から末端駅であり、釧路方面まで延びる計画があったが、消滅したという。
その他末端駅は、現在、道の駅が併設され、鉄道公園として車両も置かれている。
数は少ないものの、まだこういった駅舎が現役な駅も存在している。特に九州の肥薩線なんかは多い。
こちらが展示されている車両。キハ22系、国鉄色だ。
青色の客車もあり、こちらは無料宿泊所になっている。無料で解放している胸張り紙が貼ってあったが、近年のコロナウイルス感染防止のためか、扉は閉められていて中に入ることはできなかった。
線路も残っており、半壊した車庫につながっていた。
道の駅とから線路を挟んで向こう側の町の寂寥感たるや尋常ではなく、官舎のような廃墟が数棟、伽藍堂になった無線施設や廃工場が立ち並んでおり、その周辺一帯に人の営みはなかった。
どんどんと人がいなくなる地域。取り壊さレズに残り続ける建物。更地になって森に帰するのも悲しいが、誰も住んでいない廃墟街があるのも心虚しさを感じる。これからこのような街は増える一方だ。一体地方はこれから、どんな姿になっていくのか。明るい未来をどうにかして想像してみたいものである。