平成31年3月19日
石川県加賀市にある加賀の郷。加賀駅前に黄金の大きな観音像が立っているのが目立つ。かなりの異様な光景に観光客が足を止めて写真を撮ることも珍しくはない。そんな異様な光景の大元はどうなっているのか気になってしまう性なので、立ち寄ることにした。大人は参拝料500円。9時から空いているようで、9時15分ほどに入ったのだが受付に人はおらず、作業中につき手前の賽銭箱に参拝料を投じてから入って欲しいとのこと。なんだかゆるい感じのところだな〜と思いつつ参拝料を払って入園。
全体的にかなりくたびれている場所で、管理人さんがどこかで作業をしているとのことだが、どこかにいる気配はない。狛犬だかなんだかが乗っかっていたであろう台座。このようなものが何個も見受けられた。
橋にはお手洗いの跡地。今は入口に大きな資材が置かれており使うことはできない。
メインの大観音像の中に入ることができるので入ってみることに。が、残念ながら観音像自体の老朽化によって、見学は一階だけに制限されている。ただ、入口から漂う空気はただならぬものを感じた。電気が点いていないのである。
お金を払ったのにメインをちゃんと見られないのは損だと中に入ってみるが、電気をつけるスイッチが見当たらない。というか、この施設において、電気が点いている場所は一箇所もない。節電のためだろうか。しかも壁が全部小さな観音様で覆い尽くされており、暗いのもあってそこらへんの廃墟よりもずっと怖い。
恐怖心に襲われながらも散策。ストロボがなければ完全に真っ暗で、この状況であっては、間違いなく普通の観光客であれば99パーセントはこんな奥まで入ってくることはないだろう。
隣接する建物には夥しい数の黄金に輝く像が。
廊下はこの有様で、昔は緑のカーペットが前面に敷かれていたみたいだ。今ではところどころにしか残っていない・・・。
別の場所では入口が封鎖されている。こんな感じで封鎖されているとは・・・。
屋根がボロボロだ。ここまで見ればここの経営状態がどんなに苦しいかは一目瞭然であろう。いつまでここが正規の場所として開き続けているかはわからないが、自分の投じたお金が、少しでも経営の足しになってくれればと思う。
そしてこの加賀の郷に隣接しているのは廃旅館であり、なんだかこの辺一帯が負のオーラを発してしまっている。
加賀温泉ホテルという名前だったらしい。
締切と書いてあるが完全に開けられてしまっている。しかしその割には荒らされた形跡はない。ガラスも破られた様子はなく、
カラオケ店も鍵がかかっておらず中に自由に入れる割には、綺麗な外観が保たれている。
平成12年の第一興商発の歌本。まだまだ平成一桁の雰囲気がプンプンするデザインだ。
ホテルの部屋はこんな感じ。こんな巨大な廃墟が隣にあっては加賀の郷のイメージアップはさぞ大変であろうが、頑張って頂きたい。