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令和6年8月27日、初商業誌「一人旅研究会 ノスタルジック写真集」がマール社から刊行されました!
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【福島】登録有形文化財の木造鄙び宿、和泉屋旅館に宿泊!
【福島】登録有形文化財の木造鄙び宿、和泉屋旅館に宿泊!
南東北(散歩編)
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鄙び宿
南東北(散歩編)
令和6年11月15日
南会津町、会津鉄道の会津田島駅の近くにある有形文化財の宿を訪れた。
2度の大火により、田島の町並みは戦前とそれ以降でガラリと変わっており、燃え広がらないように、現在では道が広く作られている。その通り沿いに、戦後間も無くに建てられた木造旅館がある。
正面から。ザ 、木造旅館。
中はどんなかな?わくわく!
廊下。
狸。
木造旅館の香りがぶあっと立ち込める。廊下は冬、零下にまで冷えるという。
明るすぎないのが良い。
廊下の先は、右にくいっと曲がり、さらに奥に続いている。
曲がり角には大きな時計。
定期的にネジを巻いて、稼働しているようだ。
曲がった廊下の先。
曲がり部分にはお風呂と洗面所。
お風呂は至って普通。
スリッパ。
今回泊まったお部屋。素泊まり6500円。
…と思っていたが、どうやらご飯があるらしい。ぬぇっ?素泊まりのつもりだったが…。お金、足りるか?と冷や汗をかく。
やべえ。馬刺しもついてて滅茶苦茶美味しいご飯じゃないか…。12,000円くらい行っちゃうか…?やばいな…。
実は素泊まりだったのですが、と言えるはずはなかった。そして、宿の奥にさらにてくてく。
この辺りの区画は、間口はよりも奥行きがかなりあり、前面からは想像できないほどに、中は広い。
手前もモクの目地窓もお洒落。
建物は2階建てて、階段は合計5箇所(多分)ある。その最深部の階段がこちら。X型になっている。
奥には、洋室が三部屋。戦後、進駐軍が宿泊する際に希望されて、洋室を作ったとのこと。
当初は鉄パイプ製のベッドしかなかったらしい。そりゃ、みんな布団で寝てた時代だもの。
何と、このラジオで玉音放送が聞かれたらしい。
奥にある洗面所。
そして何と、会議室がある。希望すれば使われてもらえるらしい。
重厚感が凄い。誰が座ったとしても、何となく物凄い何かが話されているかのような雰囲気にしてくれそうだ。
天井。
当時ものらしい。素敵だ。
2階の奥には応接間。
そして和室がある。
当時の会津藩の藩主、松平氏の息子が滞在していた部屋もある。
一層豪華な作りをしている。建築は詳しくないので分からないが、床の間のこの部分、球が動くのに驚いた。
欄間。遠く離れた富士山は、やはり憧れの対象だったのだろう。
大広間。
舞台もある。
幕には旅館の名前が。
一階に降りて来た。階段が傾斜に合わせて上がっている様が良い。そして、実はこの辺りで建物が小川を越えているらしい。
玄関。
若女将さんのご好意で、看板の電灯も点けて下さった。
かっこいい。
大火によって、街が一気に新しくなったということで、宿の隣に連なる建物も、確かにそうだ。戦後の同時期の看板建築がずらりと並んでいる。7月には祇園祭が開催され、全国でも珍しい形態をしており、全国から見物客が殺到するという。
多分かつての電話室。
朝になった。
朝の旅館てくてく、しますかね。
玄関。
旅情。
霧が出ていた。
お洒落。腰掛けかな?
持ち送りにも豪華な装飾。
外観。
玄関脇の一番手前の階段。
中盤にある、2つの連なる階段。上で、お部屋を挟んで行き来することができる。
洗面所。
踊り場。
踊りたくなっちゃうほど美しい。
陶器製のスリッパが設置されている小便器。珍しい。
窓の桟と一体型になった手洗い所。へぇ、こんなのあるんだ!
可愛い。
木造旅館の雰囲気ぷんぷんだ。
やはり、木造は落ち着く。
木の温かみのある色に、本能的に癒しを感じるのだろう。
2階の客室群。
お部屋はこんな感じ。
窓から外を見る。
そして朝ごはん。ちゃんとした量。破産しちゃわないかな…。
ドキドキする階段。
そして、出立の時。ドキドキしながら御代をきくと、9,000円。何と、二食&2,500円馬刺し付き!何と!思っていたよりも出せる金額(とは言え自分にとっては普段払えないほどの高価)で安心した。9,000円でこの旅情と食事が味わえるのだから、ここに泊まらない手はないだろう。こっそりと、太鼓判をおさせていただきます。お世話になりました!
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