令和5年8月6日
富士吉田。街の中心部を走る国道139号線沿いには、いくつもの鄙びそそられるポットが存在している。今回は、この街を練り歩いていく。国道沿いの雰囲気から既に、令和5年とは思えない光景を目の当たりにし、期待で胸が膨らむ。
今回はミリオン通り、新世界乾杯通りと名の付く通りの他、月江寺駅付近までの界隈を満遍なく歩いた。
昔はこの一帯が赤線地帯だったらしく、その当時の雰囲気を残す建物がいくつも見られる。 解体が進んでいるということなので、気になる方は早めに行かれたし。 赤線地帯とは、戦後から昭和33年まで存在していた、半ば公認で売春が行われていた地帯のことである。
建築にはあまり詳しくはないけど、この迫り出し具合がなかなかいい。3階の意匠こらされた窓周辺のデザインも堪らない。
新世界乾杯通り。うねった道沿いに、いくつもの飲食店がひしめいている。
中でも異様な雰囲気を放っていたこちらの建物。閉業しているが、どのようなお店だったのだろうか。
吸い込まれる路地。
このお店もなかなかすごい。 きっと夕暮れ時にはかなりの雰囲気を放っているに違いない。 もう少しで日が暮れる。 また来よう。
自分みたいな生き方をしてきた人間では、入る勇気が全く足りないお店がたくさんだ。
こんな世界が、日本には残っているのである。
美しい。ジオラマにしたい。
かっこいい。
「この奥に進みたいなら、俺を倒してから行きな!」と雑草が前に立ちはだかっていた。
旧字体。
猫がいた。
凛々しい。
奥に見える「法務測量」の文字と丸で囲まれた「作」の字に萌える。この萌え、伝わる?
こちらはかつて医院だったらしい。かっこよすぎる。
こちらは廃屋なのかどうか分からないが、ただならぬ雰囲気に、思わず足を止めた。
良いねぇ(*´▽`*)
灯に誘われる時間帯になってきた。
月江寺駅。
お菓子屋さん跡。
だいぶ良い味出している本屋さん。
陽がすっかり暮れた。
これが令和5年の富士吉田の商店街。 良い。
なんだこの提灯、ずる過ぎないか?こんなん吸い込まれちゃうよ。
ここは現世かそれとも・・・?とさえ思わせてくれる空間だ。
そして先ほどのお店。ディープ感がぷんぷんする。
かっこいい。入る勇気はないけれど、とにかくかっこいい。
あらぁ…妖麗…。
以上、富士吉田散策だった。楽しかった!