平成30年8月15日、再訪:令和3年9月5日
かつて北炭の幌内炭鉱は、今回紹介する変電所の他、周りに数多くの施設があったのだが解体が進み、本当はここ変電所も解体しなければならなかったのだが、未だに残り、近年ではボランティアの方々が必要最低限の補修をしながら年に5日間ほどだけ解放している。日本一周の途中でやってきたのだが、運良く解放日に近くを通ることになっていたので、絶好の機会を逃すまいとやってきた。建物はロマンあふれる佇まい。
かつて炭鉱の中で使われていたものが展示されている。入場料自体は無料であるが、解放日は本当に少ないため、行きたいと思ったら今度の夏の飛行機の予約はもう取っておこう。
2階に上ることができる。清水沢火力発電所に行った時に教えてもらった、おしゃれな装飾が施された階段を、カンカンと音を立てながら登っていく。登りきったすぐのところに神社がある。かつては変電所の裏に存在していたらしいが、こちらに移転された。
何なのかわからないが、大きな機械。1階には昔の写真等の展示がされており、話好きなボランティアの方に頼めば説明をして下さる。嬉しい。
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堪らない。廃墟って感じだ。
かつてはここで、人が働き、機械がフル稼働していた。
今は誰もいない。
多くの人が受話器を握り、レバーを回した。
ガラスは割れてしまっている。近々補修するらしい。
二階の木棚の前には味のある缶が並んでいた。
部屋の中は箱が山積みに。この中も今後整理をするようだ。変電所の屋根は既に補修がなされており、着実に綺麗になってきている。
外は雨がひどかった。雨が落ち着くまで、ボランティアのおばあさんと今大学で専攻している分野についてお話をしたり、海外の鉱山事情について説明して下ったりして時間を潰した。印象的に残ったのは「老人たちは若い人たちにいろんなことを伝えたいのよ、若い人から何かを得ようなんて思ってもないわ。だから、若い人は話を聞いてあげて、それをいつかもっと成長した時にまた若い人に伝えていけばいいの。」という言葉だ。人生の先輩から大事なことを教わった気がした。
〜ここから再訪〜
3年ぶりにやって来た。人馴れしてるのか、おそらく餌付けでもされているのであろう、降車前から狐が一匹近づいて来た。
愛車とキツネ。
今回は変電所の公開時期ではないので、外観をゆっくり見て歩く。
補修される予定だと聞いていた、割れていた窓はちゃんと直されていた。
幾何学模様がかっこいい。
前回は雨で行けなかった神社に行ってみる。
手水舎は脆くも崩れ落ちている。
なんなら灯籠も崩れている。雪深い地域だから仕方のないことだ。平成初期までは、奥に本堂が立っていたが、現在は簡易的なものに置き換えられている。
また公開時期に来たいなぁ。