【大分】廃リフト&志高ロープウェイ立石山駅跡を散策!

令和4年3月20日

別府にある遊園地「ラクテンチ」から既に閉業している志高ユートピアまで、かつてはリフト及びロープウェーで繋がれていた。平成10年の台風被害を原因としそれらは廃止されてしまったが、未だ山中に残っていると言う。今回は頂上にあるロープウェーの駅、 立石山駅跡まで散策することとした。ラクテンチの臨時駐車場に車を駐め、ここから歩いて行く。片道、上りは45分程度見ていたほうがいいだろう。
ラクテンチには、 日本唯一の二重式観覧車がある。別府市街を見渡せる高台にあるため、とても景色が良さそうだ。
ラクテンチの駐車場脇を歩き、斜面の上側へ伸びる集落へと続く坂道を登る。
集落の先には、 明らかに山の中へ続く道が1本伸びているため、こちらを進んでいく。
さようなら人の営みよ。ここから先は全くの無人地域となる。
2分ほど歩くといきなり廃墟が見える。
リフトの跡だ。
そして、廃神社の鳥居までもが残されている。
かっこいい。
この建物が何だったのかわからないが、 リフトの待合室だとかそういったものだったと思われる。
ちなみに集落から続く道をずっと歩いているとお墓に出くわすが、 そこまでたどり着く前に、鳥居のところで、上に見える廃墟を目指し、急斜面を登る必要がある。
急斜面を登ると、リフト乗り場があった。
出発した直後からやばい状況になっているリフト。
森の中へと吸い込まれてしまう。
…。
なお、想像されている通り、山の中に捨てられたリフト沿いに己の足で登っていくこととなるため、かなりの藪漕ぎを必要とする事は言うまでもない。 廃止されてからすでに20年以上が経過しているため、そう簡単には6回の駅までは進むことができない。1つアドバイスをするなら、今回訪問した時期、すなわちまだ緑が生い茂ってない時期に行くのが良い。夏にここに来たならば、おそらくGPS信号を当てにしながら藪漕ぎをしなければならなくなる。上の方は圏外であるため、GPS信号を失えば即遭難である。誠に注意されたい。
支柱。
知らない世界先の景色のようだった。
山中に残る入ると、現実の隔絶感がものすごい。
そして到着。やぶこぎ区間は写真を撮ったところでどうにもならないので載せていないが、相当に息を切らしながらの登山となった。 おそらく普段からトレーニングをしている人にとっては体力的にそこまで辛いものではないだろうが、 目的地が見えないまま草木をかき分けながら進んでいくと言う恐怖感及び孤独感に耐えられるかが焦点となってくる。
かっこいい。
そしてこちらが立石山駅跡。
残された自販機。中を覗いてみるとなぜかウーロン茶の缶が残されていた。自動販売機のメニューを見てみるとウーロン茶はなかったため、後に誰かがいたずらで設置したものと考えられる。
待合室内部。
椅子が残されていた。
ありがとうございました。
ロープウェーを使ってやってくる人はもう二度とここには現れない。
背もたれの緑色が、6人となってからの時間の経過を感じさせる。
ロープウェーの巻上機。
階段。
階段を登らずコース外へ出ると、ゴンドラを下から見られると言うバグが発生する。
そして頂上駅からの景色。
なんて綺麗なんでしょう。
受付。ここに長蛇の列ができていた。
ロープウェー乗り場。乗り込むことさえできないほどににゴンドラが沈みこんでしまっている。
使用硬貨の例が昭和表記なことに時代を感じる。
操作室。
こんなにボロボロになるまで山奥に放置されて…寂しかろう。
コンクリートの 剥落状況から推測するに、あと10年もすればこの階段を上ることさえ困難になっていそうである。
なんともノスタルジーな気分にさせてくれる。
男の子ってこういうのワクワクするんでしょ?って言うやつ。はい、ワクワクしてます。
下りは35分も見ておけば大丈夫だろう(夏の場合の藪漕ぎ時期はいざ知らず)。
ファンタとコーラの瓶が仲良く並んでいた。
いつのひかこのリフトを支える緑も支柱も朽ち果てて、プラスチックさえもが土に還り、ここにリフトがあったと言う事実さえ うやむやになる時代がいつか来る。
ただいま人の営みよ。動物にも襲われず、無事に帰ってこれました。正直ちょっと怖かったよ。
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