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【北海道】夕張の廃神社、日吉神社と鹿の谷神社を散策!
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神社
道央(散歩編)
令和4年5月14日
かつて、炭鉱の町として大いに栄えた夕張市。炭鉱が閉山し、平成19年には財政破綻をした。閉山後、夕張市の人口はみるみるうちに減少し、最盛期には11万以上を数えた人口も、令和4年には8000人にまで、実に10分の1未満にまで人口減少している。
ともなると、人が住まなくなった地域は沢山ある。数多くの団地は取り壊され更地となり、現在は原野になっているが、いくつかは閉山後にも人が住み続け、今も虫の息で集落が残っている場所がある。
そのうちの一つが、こちら日吉地区。20ほどの建物が現在も確認できるが、それらの大半は崩れている。廃墟になっている、とかではなく、それを通り越して瓦礫となっている。本来であれば建物の数として数えてはいけないのかも知れない。
住民はおろか建物が建物としての体を成しているものが少数派になっていまっている。かつては今の何倍もの建物が並んでいた。時間の経過とともに廃れた。直にこの地区も無人となり、21世紀が終わる頃には森の中に溶け込むことだろう。
この地区にはかつて神社が存在した。北海道に入植した人たちが集落を作る際、その土地の守り神として神社を築いた。
地域を見守っていた神社も、住民がいなくなれば、管理する人がいなくなれば、たとえ神であっても自然に逆らうことはなく、朽ち果てていく。
その結果、石段の形はなんとなくにまで曖昧となり、半分藪漕ぎ状態でないと社殿に辿り着けない。
こちらが社殿。大きくはない。祠、といっても良いのかも知れない。
よく見ると、所々朽ちて崩れている。豪雪地帯の夕張市、道外の廃神社より廃れるのはずっと早い。恐らくあと10年以内に瓦礫となり、20年後には森と一体化している事だろう。
石段からみた集落。
お次は鹿の谷神社跡に行こう。こちらは、現在も周辺に現役の家がいくつもあるが、なぜか廃れている神社だ。さて、神社への入口が上の写真にあるのだが、わかるかな?
正解はコンクリー積ブロックの間にある茂みだ。石段は土砂に飲み込まれ、もはや階段とは言えない。
それでも頑張って登る。上の方は階段はまだ生きている。
下を振り返る。
階段を登り切ったところに赤い鳥居が建っている。
しかし、建物は跡形もなく消えていた。何故か鳥居だけ残る神社跡。いつの日か地図から神社の記号が消え、人々の記憶からも消え去る。そうなると、この神社が存在していた事は、もはや誰も証明できなくなってしまう。そうなってしまわぬよう、このホームページに記録を残しておく。
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