令和2年7月12日
那須湯本には、令和元年末に廃業になった老松温泉がくたびれ湯として有名であったが、もう一つ有名なくたびれ湯がある。それが今回の雲海閣だ。外観からしてなかなかいい感じのくたびれ具合だ。
昔ながらの旅館造りをしており、現に旅館業も現役で続けられている。
受付の右にμ伸びる廊下を進んでいくと、短めの階段が現れる。もうこの時点で語りのくたびれというか荒廃感を感じる。
階段を降りた先は薄暗いすのこが敷かれた廊下が続く・・・。
なかなか恐怖耐性がないと先に進むのが怖くなってしまう雰囲気だ。
ここなんて、廃墟と言われても全く分からない。足元すら見えないくらいに薄暗い。
因みに天井はこの有様だ。
怖い廊下を過ぎると長い階段が姿を現す。急峻な斜面に沿って建てられているため、下にある湯船までに結構な段数を降りねばならない。
降りた降りた。なんだか階段さえもが絵になる雰囲気たっぷりな建物だ。木の板は定期的に張り替えられているのか、温泉成分が強いだろうにしっかりしている。
そして降りた先に浴室がある。どうやら客室もあるようだ。
脱衣場。
さて、入りますか。
おお。
ちゃぷん・・・。あぁ〜〜〜良いですねぇ〜〜〜
匂いは優しい温泉臭なのだが、味はかなり酸味と苦味が強い。殺生石に近いからか、プラシーボ効果であろうが老い松温泉よりも味がきつい、
蛇口はないので最後はかけ湯で汗を流してフィニッシュ。
可愛い字体。
ちょっと館内を散歩してみよう。
域内今は使われていない浴場があった。
・・・貸切中のようだ。それなら邪魔はするまい。
でも天井はこんなだし、人はいないはずなのだが・・・。
こちらは客室。昔ながらの良い感じの部屋だ。楽しかった。