平成29年9月5日
吾妻線の長野原草津口駅から北には以前、太子(おおし)線が通っていた。高崎方面から車を走らせると途中、八ッ場ダムの建設予定地があり、工事が進められていた。ダムの底に沈む場所にあった駅は、既に高いところに移転され、電車もそこを通っている。長野原草津口駅も八ッ場ダム建設の影響で周辺の道路状況が変化しており、グーグルマップでの情報はあまり役に立たず、現地に着いてから経路を練った。今回の廃線は駅から程近い、集落から歩いていくことが出来る。その集落の入り口が下の写真で、駅から北へ進むとすぐにある。
グーグルマップによると、この橋をかけるために工事をしている最中であったため、開通したのか、それとも未だに工事で廃線をまでたどり着くことでができないのか、それとも、そもそも廃線部分を壊してしまったのかは時調べても情報が出てこなかったため、行ってみて駄目だったら諦めようくらいの軽い気持ちで行った。橋は架かっていた。勿論工事は終わっている。廃線に続く道は幸運なことにつながっている。橋がかかったことによって、他の経路からもこの集落に入ることができるようになったため、難易度は決して高くはない。
しかし妙だ。周辺は新しい道で整備されているのに、いきなり脇から未舗装の「あからさまにヤバい」雰囲気の道が生えているのだから。なぜ残したのだろう。不思議だ。ブログではトンネル内は立入禁止になっているため一般人は利用できないはずだ。何かの保全にでも使うのだろうか・・・。だとしたら未舗装の道が始まる地点で立入禁止にした方が良いと思うのだが・・・。
とりあえずトンネルに向かった。変だ、トンネルの前にある弾んチェーンが切られて立入禁止の看板もない。これは通っても良いということだと解釈した。そのまま進んだ。
長さは300mほどで、途中で緩やかに右に曲がるため、真ん中付近は真っ暗だ。懐中電灯は必須になる。道の端は水が流れ、コウモリがいた。
さらし首のように上の部分だけが岩の上に置かれていた。
横穴からはどこかに続くのか、空洞が見受けられた。本気の冒険家であれば先に進むのであろうが、軽装のままで行ったら血だらけになりそうだし眺めるだけにとどめる。
トンネルから出たところ。ずっと向こうに車が停まっていた。もしかしたら何かを保全する人の車かもしれないし、邪魔してはいけないと思って奥まで歩くことはしなかった。
なんの飲み物だろう・・・
帰り際、軽トラックがトンネル内を進んできて戦慄。やばい、管理用の車か、怒られるかもしれない、と身構えて道を譲ったら、すみません、と、お礼をしてくれた。どうやら、もしかしたら、今は本当に立入禁止は解除されて自由に通れるようになっているようだ。そうであれば、気軽に廃線散歩ができる良いところだと思う。画像は崖っぷちにあった柵で、トンネルとは全く関係がない。