令和5年5月6日
滋賀県米原市の醒井(さめがい)宿。坂さん同61番目の宿場町だ。街の中央に水路が通り、夏にはきれいな花が咲くらしい。あいにくの雨模様であったが、きっと雨の醒井宿もいい景色を見せてくれるだろうと思い、JR醒ヶ井駅前の駐車場に車を駐めて散策することにした。駅は「醒ヶ井」と「ヶ」が入るのに、宿場町のほうには「ヶ」が入らないの面白い。出身地の川崎市に「溝ノ口」があるが、「溝口」と表記されることもあるので、そういった表記のブレが各所で見られるのもまた面白い。
さて、こちらの建物は、なんと明治時代に建てられた小学校の「入口のみ」が残された建物。
案内看板によると、名神高速道路の開通に合わせて醒井小学校者が建て替えられることとなったが、その際に、この玄関は貴重なものだから、とこちらの建物に移植されたのだという。確かに、素人目に見ても装飾が細かく施されており、小学校の玄関であったとは思えないほどの風光明媚な造りだ。これは残されるべきだ。グッジョブ、と独り言をつぶやいた。
ほかにも、かなり古い郵便局跡が目を引いた。明治34年築。
文字は右から左に読む。
かっこすぎる。看板に吸い込まれたい。(?)
そして街並み。
持ち送りのデザインが可愛い。
深さ50cmほどの地蔵川が町を流れている。ぬぁ~っ、この感じ好き。堪らん。
小さな橋に鎮座する物干し竿、好き。もはやこの橋の用途、ものを干すためにしか存在していないのでは?
おそらくかつては橋が架かっていたのであろうが、今では扉を開けたら即川に飛び込める仕様になっている。楽しそう。
風情がある。
民家前の、水路に続く階段。野菜を冷やしておいたりしていたのかな?調べると、水道が引かれる昭和37年まではこの川の水を生活用水として使用していたのだ。なので、この階段から直接水をくみ上げていたのであろう。その頃の景色も、とても綺麗だったんだろうなぁ。日本のいい景色、これからも永く残ってほしいなぁ、と連休旅行の最終目的地を後にした。