令和2年7月23日
埼玉県西部の秩父。秩父には観光地がたくさんあるが、その中に浦山ダムというダムがある。実はこの付近、南関東1といっても良いほど、廃集落に溢れているのである。さて、今回は廃集落の前まで車で行くことができる栗山集落へ行こう。末端まで行くと、写真のような緑に圧倒される。
集落は、末端から伸びる林道を進めば良い。写真は反対側であるが、こちらから強引に登っていくこともできる(帰りはここから強引に降りた)
舗装路側にいくと、すぐに1軒見つかる。
中はこんな感じだ。
ただし、この家以外、パッと見た感じだと他の家屋へ続く道が見つからない。法面の上の方にあるのは見えているのだが、行き方がわからない。
もう少し下ってみても、平成22年に行われた治山事業の成果を見ることができるのみで、
家は見えているのに近づき方がわからないというモヤっとした気分になった。
そのため、先ほどの上に登る林道を歩いてみる。しばらく歩くと、つづら折れになった微かな道が確認されたので、そちらを登る。
ちなみに今回の道は、かなり道としての痕跡は薄い。
進んでいくと、急峻な下り坂が姿を現す。道を現すピンクのテープがあるので間違いはないのだが、なかなか危険な角度である。滑っても骨折くらいで済むだろうが、注意されたい。
う〜む、なかなか怖い。
下りると家が3、4件ある。倒壊しきった建物はなく、建物としてはまだしっかりしているものが多い。
開放型露天風呂。
しかし如何せん、急峻な斜面に集落があるため、一軒一軒の高低差が激しい。
下駄箱。
祠。
この家に関しては、冬季に帰ってきているのではないかと思わされるほどしっかりした薪が積まれたままになっている。
足踏み式ミシン。
いつ頃まで人が住んでいたのであろうか。カレンダーを見てみよう。
2000年だ、平成中期頃までは人がいたのだ。廃集落において、いつ頃まで人が住んでいたのかが確実に分かるのがカレンダーなので、見つけ次第いつも確認するようにしている。
掘りごたつがあるのは羨ましい。
離れの風呂。
捨てられた部屋達。
それでは最後に洗濯機コレクションを上げて、このページのお別れとしよう。