平成30年5月10日
川崎駅南側には東口、西口側ともに多くの大型住宅が存在する。東口側には日本住宅公団(現都市再生機構)が建てた団地が並ぶ。
昭和61年築。まだJRではなく前進の日本国有鉄道だった時代に建てられた建物。案内板はどうやら当時のままのようだ。「国鉄」の文字がはっきりと書かれている。これだけ古いものがそのまま残っているのなら、きっと団地にも簡単に入ることが出来、川崎を一望できるのではないかとワクワクしたが、建物入口にオートロックが設置され部外者は出入り出来ない仕組になっていた。残念・・。
西口側には高層マンションが。
実に美しいシンメトリー構造。
ここは大宮町a-2地区。平成7年ごろから駅周辺で行われてきた再開発事業の最後の計画地でもある。130m級のホテルとオフィス、商業施設の複合ビルが建つらしい。平成33年竣工予定。不動産バブルがちょうど弾ける頃合いなので、その時期に一連の再開発を終えられることはタイミングとしては良かったのだと思う。ちなみにこの付近、羽田空港が近いため、高さ制限が課せられており、140m未満の建物しか建設することができない。そのため、同幸区内の新川崎・鹿島田地区や、お隣中原区の小杉と比べると背丈の小さなビルしか建てることができない(それでも十分に高層だが)のだ。
このような住民の憩いのスペースも設けられている。一連の再開発が始まる前、この辺は工場が建ち並び、お世辞にも治安が良い地域とは言えなかった。しかし、そのイメージは完全に過去ものとなっている。東口にはまだまだディープなところは残っているし、川崎でも一番アレな東田町にも今後ドンキホーテが進出するなど、その付近をうろつく人たちとはベクトルが違う気はするが、どちらにせよ、よりカオスになるような場所も存在する。ただ、幸区(西口側)に関してはもはや川崎区(東口側)と別世界となることに成功したとも言えるのではないだろうか。ただ、幸区民としては川崎区も、幸区も、どちらも南川崎であり、どちらも好きだ。これだけ発展すれば、北口復活に続き、南口新設も現実のものになるかもしれない。実際に近隣住民が市やJRに新改札の設置を提案しているらしい。