平成29年5月1日、再訪:平成30年8月4日(一部写真は令和5年1月3日撮影)
河原町団地(神奈川県川崎市幸区河原町)川崎駅から徒歩12分程。昭和50年頃に建てられたSRC造の大規模団地である。
合計で12棟もの建物が建っており、6割が14階建て、4割が9階建て隣っている。中でも目を引くのはこの形をした棟。逆Y字型のこの建物は団地マニアの中でもかなりの人気を博しているらしい。 吹き抜けを挟んで2つの廊下が並ぶツインコリダー型の構造をしている。建物が逆Y字型になっているのは、下階にも均等に日光が降り注ぐように、と日照権に配慮したためである。その分、中には大きな空間が広がり、遊びの場となっている。また、スキップフロア構造を持つ棟がり、そういった棟はエレベーターの止まる階と止まらない階があったり、部屋に階段があったりする。 平成20年頃には団地ができた頃の古いエレベーターが動いていたが、現在は全て新しいものに変わっている。旧型のもの(東芝エレメイト製。)は、スイッチがいかにも古く、エレベーターが目的の階に到達すると、一瞬下に沈み込んでからドアが開くので乗り心地はあまり良くなかった。二つの金属製の扉が同じ方向に開く型で、一つの方に外が見えるように長いガラスがついていて、なんとも見慣れない外観をしていたのを覚えている。写真をネットで探してもないのだ。どなたかお持ちでないでしょうか?中学性の時にエレベーターの動画を撮ったのだが、データが破損してしまい見られないでいる。。。
〜ここから再訪〜
毎年夏に行われる団地祭。夏のこの時期に川崎にいられるのは来年からの勤務地次第ではもうないかもしれないので、地元にいるうちに一度お祭りに足を運んだ。写真はサイダーと川崎駅前のビル。
この団地の最大位の特徴である逆Y字型の構造を生かした段々の部屋と空間。
薄暗い廊下。
お祭りの雰囲気が出ている。日が暮れると、この道が人でごった返す。建設から半世紀が経っても尚、それだけ多くの人に愛されている場所なのである。
古い団地にはわりかし見かけるスキップフロア構造。ただ、この団地の場合は一階飛ばしで止まるだけではなく、隣の棟との階数帳尻合わせのため「5、6階」、「7、8階」のようになっている。初めて来た人にとっては意味不明だ。そのため、廊下も短い階段が複雑に入り組んでいる。団地マニアにはたまらない構造だろう。
商店街には八百屋、酒屋、スーパー、美容室、床屋、電気屋、花屋、眼科、耳鼻科、薬局、郵便局などがあり、大変便利。
綺麗なスキップフロアの棟もある。何せ15号棟まであるので一通り歩くだけでもかなりのボリュームがある。
最上階からの眺め。遠くまで良く見渡せる。
最上階の廊下。高くて怖い。
他の棟を望む。かなり戸数の多い団地であることが分かるだろう。最も古い棟では建設から半世紀が経過し、耐震補強もかなり行われているようだ。今後も多くの人に愛され続ける団地であることだろう。