令和3年9月18日
神奈川県横浜市。300万人以上の人口を擁する日本最大の市であり、人口密度もかなり高い。しかし、横浜市の土地は全てが平坦ではなく、急峻な地形も多い。そんな土地に300万人も敷き詰めようとすると、どうしても坂がちな場所にも住宅を建てなければならないのである。横浜市の海沿い以外はほどんど山であるというのが、川崎出身の自分から見た印象で、海がある鶴見区なんかでも、国道1号線より西側は坂がかなり手強い地域である。三ツ池公園周辺なんかもそうだ。さて、今回は横浜駅から南西に位置する保土ヶ谷区の町を歩いてみよう。ここは階段が町の至る所にあるというらしく、気になったのでやってきた。今回歩くのは保土ヶ谷駅の北側の地域だ。
神奈川県の甲子園大会といえば、保土ヶ谷球場が真っ先に浮かんでくる。テレビ神奈川で放送される試合は、保土ヶ谷球場のものであるからだ。保土ヶ谷球場がある保土ヶ谷公園の近くにはご覧のような神社が。
名を星川杉山神社という。
神社から星川駅方面へ向かうとする。すると、このような町を見下ろす格好となり、こんな勾配を坂で繋ぐことはできないので、このように階段が登場するのである。
坂を通そうにも、このような勾配になってしまう。雪が降ることは稀であろうが、路面が凍結したらどうしようもなくなってしまうだろう。そうでなくとも人口密集地で、古くからある町であるため、道幅は十分とはいえず、大きなSUV車などは通る道を選ばないと痛い目を見そうだ。
巻き込み部にはこのような目印が。塗る前は様々な車が擦ったりしていたに違いない。
綺麗な階段だけではなく、このように住居の間をすり抜けるような素朴な階段もある。
住むのは別としても、このような景色を眺められるなんて素敵だ。
曲がりながら降る階段。
車両通行注意の看板が。
そして階段。一応坂もあるが、この坂を自転車を押して登るのも一苦労であるし、降るのも恐怖が伴うことであろう。少なくとも電動自転車が欲しいと頃。しかし、車重がある分、下りは自転車を支える力が必要であるため、非力な人は大人しく己の足で歩まねばならなくなるだろう。
じゃぁ膝の悪い人はどうすればいいのか。自分には答えがわからない。
しかし、横浜市も人口減少段階にそろそろ入る(令和3年現在、既に入った?)とされており、高齢者が多いのも事実だ。そういった人たちはどのように生活しているのだろう・・・。
難しいことを考えるのは苦手なので、純粋に階段の登り降りを楽しむとしよう。
富士山が見えた。
住宅の真ん中に道路。なんだか不思議な感じだ。勾配があるからこそ見られる景色だ。
狭い路地。なんだかワクワクする。
ここ、凄い。2方向から階段が降りてきて、手前側に3方向に階段が伸びている。階段のみの交差点だ。初めて見た。
散歩するには楽しい、そう思える町だ。
海の方には、ランドマークタワーが見えた。自分が今住んでいる北海道には、坂のある街が少ない。函館、室蘭、小樽くらいか。山の斜面の田舎町は別として。だから、今回のような街は北海道の人からすると、窮屈で、しかし興味深く思える町なのであろう。