令和5年6月16日
青春18きっぷは高校3年から大学4年まで、毎年2シーズンにお世話になった。社会人になってからも、何度か使っており、一昨年の夏に道内鉄道旅にも用いた。それだけ、青春18きっぷには思いれがあり、18きっぷの宣伝ポスターにはいつも心打たれていた。
一人旅研究会が目指している「郷愁」はまさしく18きっぷの宣伝ポスターに詰まりに詰まっているので、気になる方は歴代のポスターを検索してみてほしい。そのポスターの中に、平成12年に、北海道のとある駅が背景に使われたことがある。それが今回訪れる、根室本線の厚床駅だ。
待合室内には駅ノート。
扉には、ポスターに使われた2番線のホームには立ち入るな、との張り紙がされていた。本数が多かった昔は2番線を使用していたのだろうが、最近はホーム1つ分で十分になっているということで樓。不要な線路の横断は確かに避けさせたいものだ。
ホームに降り立った。対岸のホームが2番線。
1番線から、2番線を撮影する。何を隠そう、ここから撮ったこの風景が、18きっぷの背景にも使われた。今回訪れたのは日が傾いてきたころ。ベンチが順光になり、とてもいい色している。
あぁ、なんだこれ、堪らない。最高の風景では?
旅をしている最中だが、不思議なことに、さらに旅したくなるような雰囲気だ。きっと、鉄道旅をしたい、と体がうずいているのだろう。今回は車でやってきている。
2番線への立ち入りがだめなら、駅の反対側から眺めてみよう、ということで逆光ではあるがやってきた。
これはこれで、温かい雰囲気だ。「あっとこ」の文字が可愛い。
列車がやってきた。最高に郷愁感じられる駅だ。ベンチの、色あせながらも程よいカラフルさが、心を掴んでしばらく離さなかった。