平成28年3月14日
治安が悪いと有名なあいりん地区。西日本旅行で泊まる宿を探していた際、新今宮駅近くに格安のホテルがあったのだが、ネット上で「もしかしたら絡まれるかもしれない」との書き込みがあった。避けられるべき危険は回避すべきと思い、そのホテルに泊まるのは断念し、心斎橋のカプセルホテルに泊まった。が、後ほど一人旅が好きな友人に聞いてみたところ、その付近のホテルに泊まった事があるらしく全然大丈夫だったと言っていた。今度は逃げずにここに泊まろうと思った。
新今宮で下車したのち、先ずは北側の新世界を散歩した。よくテレビで見るような通天閣をバックにした写真を撮る事も出来た。某動画サイトで、この付近にビルの廃墟があると紹介されていたので、建物だけ見に行った。建物といっても、焼けており最早骨組みしか残っていない状態であるのだが・・・
そしてあいりん散歩。萩ノ茶屋駅まで歩いてみた。小雨が降っていたからか、道端に何かがあったり、匂いがしたりという事はなかった。堂々と写真を撮ると少し危ない気がしたので、水平をちゃんと保って撮れた写真は少なかった。意外にと、街並みはしっかりしていた。公園付近はあれ?なんだここ?という感じは見受けられたが。あいりん地区以外の日本三大ドヤ街である横浜の寿町、東京の山谷を見た後だったからであろうか、特に異世界感は感じられなかった。ここ10年ほどで劇的に減ったが、川崎もかなりヤバイ雰囲気を放っている地域はあった。多摩川沿いにはブルーシートの建物がびっしりと埋まっており、朝鮮人街もあり・・・とかなりカオスな世界が広がっていた。今でも全くいなくなったわけではない。去年(平成27年)、川崎市内のドヤ街の宿泊施設から出火し、8名が犠牲になった事故は記憶に新しい。昔はその地域も荒れに荒れていたという。しかし街にいる人達の高齢化が進みだいぶ落ち着いてきている。あいりん地区も、あの暴動が思い出されるが、普段はどうなのだろうか。雨の日に来てしまったのは、雰囲気を存分に味わえないという点で失敗だったのかもしれない。
格安自動販売機。付近のスーパー玉出も格安商品が沢山売られている事で有名だ。
新今宮駅から新世界に向かう途中に、土地柄らしい看板が。住宅が無料…?
月曜日の昼間にやって来たので人は少なかった。たまたま人が少なかっただけなのかは知らないが、川崎駅前よりもずっと少なかった。少し心配になるほどだ。
夜は串カツ屋さん。道頓堀や心斎橋よりも老舗のイメージ通りの串カツ屋さんが多くあるので、大阪ノスタルジーを感じるのなら、断然新世界がおすすめだ。
昭和40年代みたいな通天閣が撮れた。