【東京】銀座に残る手動開閉エレベータ、奥野ビル

平成29年8月2日

高級感漂わせる現代的な建物が立ち並ぶ銀座に、一棟だけ異彩を放つ建物がある。日本初のエレベータを持つ民間住居ビル、奥野ビルだ。

なんでも扉を自分の手で開け閉めしなければならないかなりレトロなエレベータがあるとのことで中に潜入した。潜入するといっても、一般人も立ち入れる場所だが。

郵便受けを見る限り、使用されている部屋がほとんどだ。築85年であるというのに驚きだ。ただ、大きめの封筒は郵便受けに入りきらず、宅配ボックスなんて置いてあるはずもなく、晒し状態に・・・。銀座のビルであるというのに、この有様はなんだかそのギャップに嵌りそうな自分が居る。

建物内部。一階にはなぜか大きな金庫が人の目の触れるところに置いてある。この写真だけでもかなり古い建物であることは一目瞭然であろう。

エレベーター。階数を指し示す矢印盤が上についている。こんなの実際に見たことなかったぞ!!

窓から変なのが生えている。

エレベーター内部。醜いが、手前の黄色い網網をガラガラと閉めて、鉄製の扉を閉めないとエレベーターは動いてくれない。今自分が何階に居るのかは操作盤を見るとわかる。写真では分からないが、点滅している「2」が今(通過して)居る階で、「7」が行き先階である。昔のエレベータというと、河原町団地にあった東芝エレメイトのように目的の階に到達すると、一瞬下に沈み込んでからドアが開くので、かなり揺れが生じていたが、ここのエレベーターはそうではなかった。さすがに80年以上前のエレベーターをそのまま使っているわけではないらしい。そこは少し残念。

古い消火栓を入れる箱。

男性用御手洗。出た、蛇口を回すタイプの水洗トイレ。大便器の方は、「昔はここに和式トイレがあったよ!!」と言わんばかりの配置。

味が出ている。

もちろん空室もあるようだ。

廊下の一角。

長年にわたって、様々な人に歩かれた廊下。

う〜ん、いい味を出している。

外の排水管も、いい色を出していた。

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