令和元年7月15日
茨城県最北端の街、大子(だいご)町。町内には袋田の滝という日本三大名瀑のうちの一つとして数えられる滝があるが、今回の目当ての木造校舎の残る旧小学校も熱い場所である。一番古い校舎は明治43年築。100年以上前の校舎だ。土日祝日の決まった時間は無料で校舎を見学することができ、3連休の最終日に訪れたが、それほど人が多いわけではなく、ストレスを感じることなく散策をすることができた。
校舎入口。
平成13年の3月をもって閉校したという。自分が小学校に入学したのが平成14年4月なので、ちょうど幼稚園年長に上がるときに閉校になったのだ。つまり、ここに通っていた当時の小学生と、自分の小学生だった期間が被ったことはない。
入口で内履きに履き替え、老化を進む。職員室や教室が自由に見られますよ、とのこと。これはテンションが上がる。
いいねぇ、この感じ。堪らん。
職員室。当時の備品等も全てがそのままに残されている。だるまストーブを囲むように机が並んでいる。
一番窓側の席には校長先生の席だろうか、始業用のチャイムとベルが置かれた一段高級感溢れる机である。
通知文書綴のフォルダ。達筆すぎる。
応接間。
野分には多くのトロフィーが。
平成中頃まで現役だったというが、平成らしさを感じさせるものは何もない。
教室。見事だ。
机には購入年度の書かれているものがあり、古いものでは昭和22年と書かれていた。昭和22年にこの机を使っていた人は、既に80歳くらいだ。
昭和39年、東京五輪が開催された粘土に購入されたラヂオ。
教室の後方には教育用の大きなそろばん。
時計もあった。机は小さめであるし、低学年児童の使う教室だったのであろう。
廊下に出ると雑巾が干してあった。懐かしい光景だ。
掲示板には閉校前最後の月の給食の献立表が。
校舎は3棟に分かれている。一番新しい昭和38年築の棟は14時までは食堂として解放されている。この階段は昭和12年築の第2棟へと続くもの。音楽室と体育館がある。
いい雰囲気。
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体育館。小柄ながらもその雰囲気はしっかりと伝わってくる。
暖かい日差しが差し込んでいた。
体育館裏には物置があり、
何やらノスタルジー溢れる棚が置かれていた。
なんだここ、最高すぎる。
右側に音楽室があるが、他にやって来ていた人がピアノを演奏していた。撮影するのはやめておこう。
へぇ、「右」側通行なんだ。
第3棟の廊下。天井を見るからに、新し目の作りであることが分かる。しかし、こんないい雰囲気の校舎で送る小学校生活も、また憧れるものである。