平成25年3月26日、再訪:平成31年1月10日
東京に居て大自然を満喫するには奥多摩がお勧めである。高尾山のように人が沢山いる訳でない。思う存分に自分のペースで歩くことが可能である。映画「スタンド・バイ・ミー」の世界に入り込めそうな場所もある。純粋な若い頃に戻って友人と駆け回ってみたいものだ。
南武線や中央線が通る立川駅から青梅線に乗り込んで終着まで乗ると奥多摩駅に到着する。青梅線はドアを開閉するためにボタンを押さなくてはならない。都内でこのタイプは珍しい。
奥多摩駅から奥多摩湖へはバスが通っているがハイキングコースも用意されている。整備されていると言ってもただの獣道の部分も多いし、一歩間違えれば命の保証がないような道もあるので細心の注意を払って頂きたい。奥多摩湖まではおおよそ3時間は見ておいた方が良いだろう。画像にある線路は、奥多摩湖を造るにあたって機材を運ぶために列車が通っていたために存在している。
消化栓。山火事の際に使うのであろうか。
立派である。
後半に差し掛かった時、突如として吊り橋が姿を現した。奥多摩湖を目指すのみならこの橋は通る必要はない。しかし「3人以上同時に渡るな」の文言に興味を惹かれた。当方五人で居たので二人ずつ対岸に向かった。行った先には何もなく行き止まりのようであったため、何のために掛かっているのかは分からない。
奥多摩湖に到着した。帰りはバスに乗ったのだが、綺麗に道は整備され、みるみるうちに奥多摩駅まで帰ってきた。自分達が頑張って山の中を歩いたのに対し、バスはトンネルでその山を突っ切っていった。一瞬で過ぎ去ってしまったあの山には、一生忘れられない思い出が詰まっている。
〜ここから再訪〜
このページは6年ぶりとなるが、奥多摩にはこの間に2回行っており、平成29年の始めと終わりに奥多摩ロープウェイ、三頭山口駅に行っており(今回も行っている)、平成29年の終わりに 峰集落に行っていた。今回は6年前に通ったむかし道沿いを歩きながら、様々な遺物を観察しに行ったので、このページを中心にそれぞれの廃なものを別ページに飛ばす形で紹介をしていこうと思う。
まずは奥多摩湖辺りにある水と緑のふれあい館。ここで毎回昼食を食べており、ここで昼食休憩をしてから散策に挑む。
ここから多摩川の下流沿いに歩みを進めていくと、「滝のり沢」バス停があり、そこから一本坂道が伸びている。その坂道を登ると、中山隧道へとつながっている。トンネルの野中は暗いものの出口の光は見えているのでそれほど怖くはない。トンネルを抜けるとむかし道の迂回路として使われていた名残か、
丁寧に元の道に降りる坂道が用意されている。なお、この廃線跡はずっと奥まで続いており、第三氷川隧道までいくことはできる。しかし、足場が悪く、かなりの恐怖心を背負っていくことになるだろうから、もしチャレンジするなら気をつけて。
滝のり沢バス停からの坂道を登り、廃線とは別の方の道を進むとむかし道に合流することができる。なかなかの勾配で、足元が滑りやすい。これは6年前も今も変わらない。そんな道をずんずん歩いていくと細路に変わるタイミングがある。さらに進んでいく。
途中にはこんな橋が。同時に渡れる人数は5人までだ。
橋からの長眺め。
橋は渡らなくて良い。舗装路を道なりにしばらく進むと、右側に廃屋が見えてくる。
これは奥多摩寮という廃墟だ。