令和3年8月6日
新日高町にあるキャンプ場。ここで夜を越すと共に、綺麗な天の川を撮ろうと思っていた。
天の川が綺麗に見える南西側は海で遮るものはなく、周りに公害となるような街もないので、星が綺麗に見える地理的な条件は揃っていた。国内でも屈指の暗い地域である。そして、今日は新月であり時期的な要素もクリアし、あとは天気が晴れるがどうかの運勝負であった。
キャンプ場に来れば、普通の人はバーベキューをしたりするのだろうが、自分はのんびりと海を眺めたり、付近の温泉で長湯したりして夜の到来を待っていた。
そして夜。人は肉を焼いて食べて疲れ、就寝していたが、自分にとってはどんな肉なんかよりも魅力的に見える天の川を前にし、言葉を失っていた。
初めてだ。こんなに綺麗に天の川を見たのは。視力が0.1もない裸眼でも天の川をくっきりと確認できるほどだ。そして、遠くの街灯が程よく被写体に照射し、ストロボ不要で自然な写真が撮れるという神要素付きだ。
天の川を現像するには、天の川を無理に明るくさせたりと、編集にものを言わせる場面もあるが、ここで撮った天の川については、その無理な編集さえもが不要な最高の暗さの場所であった。
立入禁止の向こうに見える天の川。とにかく最高だった。確実にお勧めできる天の川鑑賞スポットである。