令和7年6月14日

昭和50年頃、ニコイ高原一帯を開発しようという動きが出て、様々な観光しスつの建設が計画され、一部は完成したものの、全てが完成する前に開発会社が倒産して、未成のままに幻となってしまった観光地がある。

その観光地のうち一つに、ニコイ大滝が含まれており、滝を眺める橋が作られた。今回は、その先にある、ニコイトンネルを目指した。


こちらが大滝を眺める橋。かなり高いところにかかっている。橋が架けられてから既に半世紀ほど経過しているが、今のところ渡るだけの強度は保っている様子。

橋の上から滝を望む。すごい高低差だ。

その奥に、トンネルが。延長は134m。…高低差、30m?!

トンネルに入るとすぐに、通常想定しうるトンネルの様相ではないことに気が付く。「洞窟」と表現するのが適切だ。

そして、隧道内には階段がある。勿論真っ暗なので、光源が必要だ。驚いた蝙蝠が頭上をひっきりなしに飛んでいる。

そして、階段はカーブも描いている。冒険心が勝つか、恐怖心が勝つかの瀬戸際だ。神奈川県の住吉隧道にも階段のある隧道があるが、それとはまたベクトルの方向も長さも違い過ぎる。


そうして、反対側の入口が見えてきた。

しかし、その先は…。どこにもつながっていないようだった。


かなり異質な雰囲気を放っている…。かっこいい…!